ロックバンドは楽しいけど続けるのは大変らしい
そうだよな。いつか終わるんだよな。
2026年7月15日(水)のライブ「Sentimental Period」をもってUNISON SQUARE GARDENは一区切り。ドラムの鈴木貴雄が脱退する形で現体制での活動を終了する。そしてこれに伴ってバンドそのものも、田淵智也の音楽活動も休止期間に入ることが公表されている。
ライブについては今更言葉にするだけ野暮だと思うから特に何も言わない。でも、やっぱり現地参加はしたかったな。これに関しては忙しさが憎い。好きなものに忠実でいるのは簡単じゃないね。
とはいえ、脱退も休止も流石にすぐには受け入れられないから、気を紛らわすためにあれこれ考えている。
ロックバンドは楽しい
たぶん私はこの言葉の意味を本当に理解することはできていない。私はあまり多くの音楽を知らないし、ライブにもほとんど足を運んだことがない。大好きなユニゾンですら15thの1回だけである。そしてもちろんバンドをやったこともない。こんな私はきっとロックバンドの楽しさをあまりよくわかっていない。
私がユニゾンと出会ったのは2018年の夏くらいだったと思う。「Catch up, latency」が発表されるよりもいくらか前だったのは覚えている。当時はまだ中学生で、それまでは自分から進んで音楽を聞くことは、それ以前から好きだったBUMP OF CHICKENを除いてはまったくなかった。ユニゾンに興味をもったきっかけは「シュガーソングとビターステップ」で、間奏で印象が変わる(しかもかっこいい)ところに惹かれていた。それから「オリオンをなぞる」を知って、ここからより多くの楽曲を聞きたいと思った。そして色々探す中で当時の私の心を掴んだのは、10thのときの「シャンデリア・ワルツ」のライブ映像だった。斎藤宏介があまりにもかっこよかった。
それからはずっと他に目移りすることなく、ずっとユニゾンの曲ばかり聴いていた(もちろんBUMPもだが)。楽しい曲やかっこいい曲ばかりで、ほとんどがお気に入りだった。もちろん今でもどれを聴いても自然と身体が動くような楽しい気持ちになったり、歌詞を見て何か深いことを考えている気分になったりしている。関心が他のアーティストの曲に広がることはあまりなかった(一部例外はあるものの)。とりわけバンドについては上記の二組以外の曲を自分から探したり聴いたりすることはほとんどなかった。
だから私はユニゾンが好きなのであって、ロックバンドが好きなわけではないのかもしれない。ユニゾンとその曲が楽しいと思うのであって、ロックバンドを楽しいと思っているわけではないのかもしれない。きっと他にも素敵なバンドや音楽がたくさんあるんだろうなと思いつつも、強い関心は向いていない。それでいてたぶんユニゾンが一番かっこいいと思っている。厄介な信者だ。
だから私は、ロックバンドが大好きな彼らとは違う生き物なのかもしれない。近くにもいないのかもしれない。所詮は彼らが一定程度人気になってからついてきた消費者に過ぎない。こういう自覚はずっとあった。
でもそのせいで、「彼らは私にはない情熱をもっているし、これまで長く続けてきたし、ファンもたくさんいるし、この先も続いていくのだろう」と安易に想定してしまっていた。そんなことはなかったのに。たとえ没頭できるようなことでも、楽しいことでも、それを続けていくことができるかどうかは、自分のことでも確証をもてないものである。ましてや他人のことについてはもっとわからない。
今回の件については無理もないよなと思いつつ、余計な期待を向けていたり過度に消費物として扱ったりしていたならごめんなさいという気持ちが半分。もう半分は寂しさとか喪失感とか。楽しかったのも憧れたのも尊敬しているのも本当だからね。
いつか戻ってくるとしたら、心の底から嬉しいと思う。とりあえずは生き続けることに集中しよう。
(追記)
時間が経ってから読み返すと「だめだ、そんな悲しいこと言うな」という感じ。あれから各々の活動は進んでいるし、私は依然ユニゾンを聴き続けている。正しくなくても、一度結んでも、何らかの形で歩き直すことはたぶんできる。だからその日が本当に来るかどうかは関係なく、私は待ち続ける。
