発音覚え書
英語の綴り字を見出しとして、私にとって難しい発音に関する覚書である。頻繁に改訂する予定である。
(注) 羽鳥博愛著(2000)「ニュ-ヴィクトリ-アンカ-英和辞典」Gakken1702頁~
・Aの発音(ルールⅤ42,Ⅶ54)
発音記号だと/æ/となる。口を大きく開けて、下唇を手前に引きつける。
(注) スティ−ブ・ウォ−カ−著(2010)「英語の発音ザジングルズ レベル85基礎筋肉編 改訂版」ダイエックス出版103頁
・A,AI,AY,EI,EYの発音(ルールⅥ48,Ⅷ59,65)
発音記号だと/eⅠ/となる。/Ⅰ/の音は少し舌を引っ込める(自然と下がる)。
(注) 竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店21頁の図、舌の位置が日本語の「い」より後ろ寄りで下であることがわかる。
・E,EAの発音(ルールⅤ43,Ⅶ55,Ⅷ62)
発音記号だと/ɛ/となる。/ɛ/の音は少し舌を出す。
(注) 竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店21頁の図、舌の位置が日本語の「え」よリ前寄りであることがわかる。
・ER,IR,UR,EARの発音(ルールⅨ76,77,79,Ⅺ87)
発音記号だと/ɚ/又は/ɝ/となる。盛り上がり舌母音が一般的で、鼻の両脇の筋肉を押し上げる。
(注1) 竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店38頁
(注2) スティ−ブ・ウォ−カ−著(2010)「英語の発音ザジングルズ レベル85基礎筋肉編 改訂版」ダイエックス出版43頁
・Hの発音(ルールⅠ4)
/h/自身の口のかまえというものを持たない。
(注) 竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店103頁
・Heの発音
日本語の「ひ」の子音は/h/ではない。/i/の口の形で発声する。
(注1) 竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店103頁
(注2) 神山孝夫著(2019)「[新装版]脱・日本語なまりー英語(+α)実践音声学」大阪大学出版会24頁~、82頁
・Whoの発音
日本語の「ふ」の子音は/h/ではない。/u:/の口の形で発声する。
(注1) 竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店103頁~
(注2) 神山孝夫著(2019)「[新装版]脱・日本語なまりー英語(+α)実践音声学」大阪大学出版会24頁~、82頁
・I,Yの発音(ルールⅤ44,47,Ⅶ56)
発音記号だと/Ⅰ/となる。少し舌を引っ込める(自然と下がる)。
(注) 竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店21頁の図、舌の位置が日本語の「い」より後ろ寄りで下であることがわかる。
・K,CA,CO,CU,C+子音,語末のC,CKの発音(ルールⅠ6,Ⅱ23,Ⅲ27,Ⅳ38)
後ろにアクセントを受けた強い母音が続くと破裂に続いて/h/に似た強い息の音が聞こえる。
(注) 竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店82頁~
・暗いLの発音(ルールⅠ7)
次に母音が来ない場合のLは常に/o/や/u/と同じような唇の形と開口度で発音される。
(注) 神山孝夫著(2019)「[新装版]脱・日本語なまりー英語(+α)実践音声学」大阪大学出版会74頁
・FEELの発音
暗いLの前では/ə/が割り込みやすい。発音記号で示すと/fi:əl/となる。
(注) 松坂ヒロシ著(1986)「英語音声学入門」研究社153頁
・Mの発音(ルールⅠ8)
しっかりと口を閉じる。
・Nの発音(ルールⅠ9)
日本語の「に」の子音は/n/ではない。「ん」の音の大部分は/n/ではない。舌先だけを歯茎に密着させる。
(注1) 神山孝夫著(2019)「[新装版]脱・日本語なまりー英語(+α)実践音声学」大阪大学出版会19頁
(注2) 神山孝夫著(2019)「[新装版]脱・日本語なまりー英語(+α)実践音声学」大阪大学出版会40頁~
(注3) 神山孝夫著(2019)「[新装版]脱・日本語なまりー英語(+α)実践音声学」大阪大学出版会84頁
・NSの発音
発音記号だと/nts/となる。
(注) 神山孝夫著(2019)「[新装版]脱・日本語なまりー英語(+α)実践音声学」大阪大学出版会120頁
・Oの発音(ルールⅤ45,Ⅶ57)
発音記号だと/ɑ/となる。口を大きく開けて「お」と言う。
(注1) 神山孝夫著(2019)「[新装版]脱・日本語なまりー英語(+α)実践音声学」大阪大学出版会100頁、米音では「あ」と説明されているが、私は「お」と言う方が通じやすいと考えている。
(注2) 竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店24頁の図、舌の位置が日本語の「あ」より後ろ寄りで下であることがわかる。
・O,OA,OWの発音(ルールⅥ51,Ⅷ68,74)
発音記号だと/oʊ/となる。/ʊ/の音は唇を突き出し、舌の奥を上げる(前は下がる)。
(注1) 神山孝夫著(2019)「[新装版]脱・日本語なまりー英語(+α)実践音声学」大阪大学出版会102頁
(注2) 竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店27頁の図、舌の位置が日本語の「う」より後ろ寄りで下であることがわかる。
・Pの発音(ルールⅠ10)
しっかりと口を閉じる。後ろにアクセントを受けた強い母音が続くと破裂に続いて/h/に似た強い息の音が聞こえる。
(注) 竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店82頁~
・PLの発音
Lの後に強いアクセントを受けた母音が続くときには,Lの音が無気音となる。
(注1) 竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店129頁
(注2) 無気音とは/h/に似た強い息の音である。竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店82頁~
・母音+Rの発音(ルールⅨ~Ⅺ,76,77,79,87を除く)
発音記号だと母音+/ɚ/又は/ɝ/となる。二重母音であるので、/ɚ/又は/ɝ/の音は弱くなる。鼻の両脇の筋肉を押し上げる。
(注1) ある母音のかまえから始まって別の母音のかまえと移行しながら調音される母音を言う。竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店18頁
(注2) 英語には11種の二重母音があり、/ju:/を除き、すべて下降二重母音である。竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店41頁
(注3) 竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店49頁~
(注4) スティ−ブ・ウォ−カ−著(2010)「英語の発音ザジングルズ レベル85基礎筋肉編 改訂版」ダイエックス出版43頁
・S,CE,CI,CYの発音(ルールⅠ13,Ⅱ22)
発音記号だと/s/となる。日本語の「さすせそ」よりも舌の位置を後ろに1ミリ引いて出す。
(注) スティ−ブ・ウォ−カ−著(2010)「英語の発音ザジングルズ レベル85基礎筋肉編 改訂版」ダイエックス出版45頁
・Tの発音(ルール15)
日本語の「たつてと」よりも舌先がやや上を向き、強い強勢のある母音の前では有気音となる。また、歯音の/θ/や/ð/の前では無声歯閉鎖音(舌が歯に当たる。)となり、次に子音がくると脱落しやすい。
(注1) 竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店86頁~
(注2) 竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店82頁~
(注3) 竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店147頁~
・THの発音(ルールⅢ34)
摩擦音である。が、破察音でも通じる。
(注1) 摩擦音(fricative):声道のどこかで狭窄が起こり、呼気がこの狭窄の間から押し出されるときに生じる摩擦の音を伴う音である。/s/など 竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店11頁
(注2) 破察音(affricate):閉鎖の開放がゆるやかなため、直後に調音点をほぼ同じくする摩擦音が続くものである。/tʃ/など 竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店79頁
(注3) 調音点(point of articulation):口腔または咽頭において最も狭窄がおこる箇所である。竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店77頁
・TRの発音(例外)
舌先を歯茎後部につけて、中舌面は凹状となる。別の言い方をすれば、Rを発音する時のように舌の奥を上げる。
(注) 竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店130頁~
・U,O,OUの発音(ルールⅤ46,Ⅶ58,例外)
発音記号だと/ʌ/となる。下の臼歯(きゅうし)と上の臼歯の間隔を1㎜にし、舌を奥に引く。
(注) スティ−ブ・ウォ−カ−著(2010)「英語の発音ザジングルズ レベル85基礎筋肉編 改訂版」ダイエックス出版21頁~
・U,EW,OO,EI,O,OE,OU,UE,WOの発音(ルールⅤ52,Ⅷ66,70,71,例外)
発音記号が/ʊ/となる例:Full;Cook;Woman
発音記号が/u:/となる例:June;Blew;Moon;Fruit;To;Shoe;Group;Blue;Two
・Bookの発音
発音記号だと/ʊ/となる。唇を突き出し舌の奥を上げる。
(注1) 神山孝夫著(2019)「[新装版]脱・日本語なまりー英語(+α)実践音声学」大阪大学出版会102頁
(注2) 竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店27頁の図、舌の位置が日本語の「う」より後ろ寄りで下であることがわかる。
・Coolの発音
発音記号だと/uː/又は/ju:/となる。「お」から始めて唇を突き出す。
(注) 神山孝夫著(2019)「[新装版]脱・日本語なまりー英語(+α)実践音声学」大阪大学出版会102頁
・Wの発音(ルールⅠ17)
/u/に対応する半母音である。
絶対的な舌の位置はなく、後続する母音の舌の位置よりも位置が後ろ寄りで高く、/u/より唇がよりまるまっているところが/W/に共通する特徴であり、鼻の両脇の筋肉を押し上げる。
web上には誤った解説が横行している。後続する母音により口の突き出し割合が変わり、舌の位置も変わる。what、weed、wood、work、when、walk、wok、wokeなどの発音方法はすべて異なり、接近音である。
(注1) 半母音(semivowel)とは音声的な性質は母音であるが、きこえ度のより大きな母音の前に位置するために一般の子音同様に音節主音にならないものをいう。竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店80頁
(注2) 竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店120頁~
(注3) 摩擦音に発音したり(多くの外国人学習者が発音している),また破擦音に発音しても,それは間違った発音であるということは重要である。jやwで摩擦の音が生じるのは特別な環境においてのみである。ピ−タ−・ロ−チ著(1996)「英語音声学・音韻論」大修館書店62頁~
(注4) スティ−ブ・ウォ−カ−著(2010)「英語の発音ザジングルズ レベル85基礎筋肉編 改訂版」ダイエックス出版43頁
・woodの発音
口を突き出し舌の奥をあげると/ʊ/、更に突き出すと/u:/、そこから/ʊ/に移行させる音が/wʊ/。
(注1) 竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店29頁~
(注2) 竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店37頁~
(注3) 竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店120頁~
・weedの発音
/i:/から始めて、そこから口を突き出し、そこから/i:/に移行させる音が/wi:/。
(注1) 竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店30頁~
(注2) 竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店120頁~
・Yの発音(ルールⅠ20)
発音記号だと/j/となる。/i/又は/Ⅰ/に対応する半母音で、/w/や/h/と同じく決まった舌の位置や口の形を持たない。後続する母音より舌の位置が前寄りで高く、そこから後続する母音へ移行する。
(注1) 半母音(semivowel)とは音声的な性質は母音であるが、きこえ度のより大きな母音の前に位置するために一般の子音同様に音節主音にならないものをいう。竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店80頁
(注2) 竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店119頁
・yieldの発音
/i:/から始めて舌の位置を前よりに高くして元の/i:/に移行させる音が/ji:/の音である。
(注1) 竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店30頁~
(注2) 竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店119頁
・yearの発音
/Ⅰ/から始めて舌の位置を前よりに高くして元の/Ⅰ/に移行させる音が/jI/の音である。
(注1) 竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店21頁~
(注2) 竹林 滋著、斎藤 弘子著(2008)「英語音声学入門 改訂新版」大修館書店119頁
