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19年前に書いた詩を読み返す——『追憶』と、今の私


ふとした拍子に、昔書いたノートや古いファイルをひっくり返したくなることがあります。

今日、目に留まったのは、ちょうど19年前に自分が綴っていた『追憶』という短い詩でした。


『追憶』

不意に
何かに呼び止められ

振り返る

軽い眩暈

そして
遠い記憶に引き込まれ
連れ戻される

彼等は前ぶれなく
語りかけに来る

同じつまづきを
起こさないようにと

19年という歳月が変えた「言葉の景色」
書き上げた当時の私は、きっと「過去の失敗や悔しさ」にハッとさせられるような、どこか警告や恐れのような感覚でこの言葉を残したのだと思います。

「また同じ過ちを繰り返してはいけない」と、自分を戒めるような、ピリッとした緊張感。

けれど、19年という時を重ねた今の私がこの詩を読み返すと、まったく違う景色が見えてくるから不思議です。

1. 「彼等」とは、過去の自分自身
当時はどこか「自分以外の誰か」や「反面教師」のように感じていた「彼等」。

今思えば、それは一生懸命に悩み、葛藤していた当時の自分そのものだったのかもしれません。

時空を超えて、「今の私」を助けるために声をかけに来てくれているのだと感じます。


2. 「軽い眩暈」は時間が重なる瞬間

ふと訪れる眩暈のような感覚。それは狼狽ではなく、19年分の経験と過去の記憶が重なり合う「人生の地層が揺れる瞬間」だったのかもしれません。それだけ長い時間、自分が歩んできた証でもあります。


3. 「つまづき」は愛おしい知恵へ

「同じつまづきを起こさないように」という結びの言葉。

かつては「恐れ」だったその言葉が、今では「今日まで無事に歩んできた自分からの、優しいエール」のように響きます。あの頃のつまづきがあったからこそ、今の私の強さや優しさがあるのだと。


言葉は、年月を経て完成する
言葉というのは面白いもので、書き留めたその瞬間だけでなく、何年、何十年と熟成されることで、また新しい意味を持って語りかけてくることがあります。


19年前の私が残してくれた小さな詩。

それは、時を超えて届いた自分自身からのバトンであり、静かなメッセージでした。

みなさんにも、昔の自分から届いた「時差のあるメッセージ」はありますか?


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