夢をあきらめないで
最近の自分を俯瞰して見てみた。
仕事をしていた頃より、活き活きと毎日を過ごせているように思う。
それに、自分自身に自信も出てきたようだ。
仕事を辞めて、今までの重荷が一気に取れ気楽になった。ということももちろんある。
しかし、それよりも私は、アマチュア無線の第1級無線技士試験(一アマ)に合格したことが、大きく影響しているように感じている。
一アマは、学生時代からの私の夢だった。
それもただの夢ではない。
「叶わぬ夢」だ。
昭和時代の一アマと言えば、無線工学は記述式試験だった。
モールスは欧文も和文も送受信どちらもあった。
よほど電気工学や無線工学の勉強をした人でなければ、受験しようとさえ思わない。
とてもではないが、私のような文系の高校生が太刀打ちできるレベルの試験ではなかった。
それが、時代と共に試験内容や実施方法の変遷があったとは言え、還暦をとうに過ぎて頭の固くなった64歳の私が、なんと一アマに合格したのだ。
自分自身が一番驚いた。
1度目の挑戦は、全く歯が立たなかった。
2度目は、自分の勉強不足を痛感。
「一生叶わぬもの」とあきらめかけた。
そして、計算問題が何とか解けるようになって臨んだ3度目の試験。
手応えは全くなかった。
落ちたなと思った。
試験会場を後にし、乗った地下鉄の車内から
「また4回目がんばるよ。」と、娘と妻にLINEを送った。
それがなんと結果は合格。
合格の2文字を見た直後は、これは嘘だと本気で思った。
それくらい信じられなかった。
50歳でニアマに合格したときも嬉しかったが、一アマを取った喜びは、レベルが遥かに違った。
正直、今も私は夢の中にいる。
夢が叶うというのは、
こんなにも嬉しいことだったのか。
こんなにも自分に自信を与えてくれるものだったのか。
以後、わたしの無線設備は大きく変わったわけではない。
合格祝いに買ったリニアアンプのおかげで、無線機の出力が100wから200wになったくらいだ。
生活は、今も毎日、以前と同じことのくり返しだ。
周りの風景もこれまでと何も変わらない。
しかし、これまでより、自分の生き方や行動に積極性が出てきたのは事実だ。
今日もまたnoteが書ける。
今日もCW(モールス通信)がんばろう。
そう思うだけで、私は嬉しくなる。
今日もまた新しい発見があるような気がしてくる。
たった一つのことを成し遂げただけで、私の視界は急に明るくなり始めた。
次はCW(モールス通信)で海外とのQSOに挑戦だ。
そして、また新たな夢が私の前に現れる。
あきらめなければ、夢は叶う。
長年の夢が実現した今、私は心の底からそう感じている。
