掌編「宇宙焼酎」#614
「これとかいいんじゃない」
「宇宙?」
宇宙焼酎と書かれた異なる瓶が、ずらりと整列している。
「シリーズなの?」
「みたい。えっとね」
妻が、商品のポップを読み上げた。
「宇宙に飛ばした麹や酵母で仕込んだ、特別な焼酎。だって。名前もダジャレみたいで、お父さん気にいると思うよ」
「どうかな。宇宙焼酎、じゃ完全なダジャレにはなっていないし」
「そんなことないと思う。これはシリーズ商品だから」
いくつかのラベルを瞥見しながら、だから? と私は妻に促す。
「諸、宇宙の焼酎。ね、これでいいじゃない」
おわり
昨日のお話
余談ですが、昨日この欄に書いた牛たんネタ祭りは、諸事情により、焼酎の話に差し替えられました。(ただの気分)
