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東京“かわいい“アート生活6 「龍子記念館」

 川端龍子(かわばたりゅうし)は近代日本画の巨匠のひとり。その作品を目の前でじっくり堪能できるのが、大田区立の「龍子記念館」だ。自治体が運営しているので、入館料は200円!それで龍子の大作を、ガラスに隔てられることもなく、数十センチの距離でじっくり見られる、とってもお得な美術館なのだ。
 何より良いのは、いつ行っても空いている。 土日にこんなに人がいなくて大丈夫かと心配になるが、ここを残すことは大事な文化事業だから、自治体が限られた予算で頑張っている(と思う)。
 もともと、この施設は龍子本人が建てたということが驚きだ。「龍」の字にちなんで、施設自体が龍が体をくねらせているような形になっている。

龍子記念館 外観
龍子記念館の平面図
龍っぽいかな?

 土日はキュレーターさんが解説をしてくれるギャラリートークが行われることもある。また、記念館の向かいには龍子が住んでいた家とアトリエが残されていて、見学ツアーが行われている。200円でここまで楽しめるなんて、なかなか無い。

旧川端龍子邸
(大田区立 龍子記念館 Webサイトより)
邸内のアトリエ
(大田区立 龍子記念館 Webサイトより)

※龍子記念館、旧川端龍子邸、アトリエは、令和6年3月に国の登録有形文化財(建造物)に登録されている。

 だたし、この日の入館料は、200円ではなくて1000円。なぜなら、通常展示ではなく、現代アートとコラボした企画展が行われているから。同じ空間に100年前の日本画と、草間彌生など現代アート作家の作品が並んでいるのだが、不思議としっくりくる。龍子の作品は今見ても新しい。

 この展覧会は全て撮影OKというのも嬉しい。

西ノ宮佳代《猫だるま》
草間彌生《海底》《自転車と三輪車》
川端龍子《龍巻》

 今回はチケットも特別で、龍子の絵からとった魚、サメ、クラゲ、イカ、エイから好きなものを選べる。 魚(カワハギかな?)を選んだ。

コラボレーション企画展
川端龍子+高橋龍太郎コレクションのチケット

 今回、私の“かわいい“琴線に触れた作品はこちら。湖(?)から生えている植物らしきものが、カラフルなアスパラガスの束のようでかわいい。水面からちょびっと見えてる3人の配置も心地よい。

丸山直文《Island of Mirror》

 東京にはこのような目立たないけど素晴らしい美術館がたくさんある。ひとつひとつ見つけて歩くことが楽しみだ。

タイトル画像:川端龍子《花摘雲》
龍子記念館
https://www.ota-bunka.or.jp/facilities/ryushi

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