「どうせ嫌いなんでしょ」、それ、パパの思い込みかも
今日は金曜日なので、パパ向け記事です。
ある生徒さんから、こんな話を聞きました。「うちのお父さん、被害妄想が強いんです」
本当は、嫌っているわけではない
思春期の娘さんは、お父さんに反発することが多く、それを見たお父さんが「娘に嫌われている」と思い込んでしまっているそうです。ですが、本人にはっきり確認すると、決してお父さんを嫌っているわけではありません。
ある日のすれ違い
こんなことがあったそうです。娘さんが2階にいるお父さんに向かって、階段の下から「ご飯だよ」と声をかけました。しばらくして、椅子がガタガタと動く音が聞こえたので、「聞こえたんだな、もうすぐ降りてくるだろう」と思い、先にご飯を食べ始めました。
ところが、なかなかお父さんは降りてきません。しばらくして降りてきたお父さんは、こう言いました。「なんでご飯だよって呼んでくれないの?なんで先に食べちゃってるの?」
娘さんは、「ちゃんと呼んだよ。椅子の音がしたから、降りてくるんだと思ったんだよ」と説明しました。それでもお父さんは、「どうせお父さんのこと嫌いなんでしょ」と言ったそうです。
不安が、行き違いを「嫌われている証拠」に変えてしまう
娘さんはきちんと理由を説明したのに、お父さんは、自分が呼ばれなかったことを、娘に嫌われている証拠として受け取ってしまいました。不安が先にあると、ちょっとした行き違いも、すべて「嫌われているから」という物語に結びつけてしまいがちです。
さらに、その不安をそのまま「どうせ嫌いなんでしょ」と口に出してしまうと、娘さんからすれば、ただの聞き間違いを責められた上に、不機嫌な態度まで向けられることになります。今は嫌っていなくても、こうしたやり取りが積み重なれば、本当に距離を置きたくなってしまうかもしれません。
思春期の子どもが素っ気なく見えるのは、多くの場合、成長の過程で自然に起きることです。それを「嫌われている証拠」だと思い込んで口に出す前に、一度、自分の不安が先走っていないか、立ち止まってみてください。
