令和スーパー物語〜誤発注のスター⭐️A子編〜最終話「なんでこんなに発注したの!?132本の中華あん、春に咲く」
フレッシュマートはざまは、築30年以上のチェーンスーパー。
棚はガタピシ、冷蔵ケースはカラカラ鳴る。
「今日こそ壊れるかも」と、毎朝がスリル満点。
でも、毎日通ってくれる常連さんがいる私たちの店。
その裏側には、今日も静かなドタバタ劇があります。
なんでこんなに発注したの!?
—早春。
届いた“やつ”は、見た目も中身も真っ赤だった。
重たそうなオレンジのカゴ車が、バックルームに押し込まれた。
中には「中華あん」12本入りダンボールが高々と積まれている。
「……え?」
——沈黙。
「中華あん12本入りが、1,2,3,4,5,,...11ケース……」
全員「132本ーーーー!!!!!!」
🥢中華あんってなんなのよ!
「ていうか、この商品、わたし初めて見たんですけど!?」
—中華あん、それは全ての中華料理を包み込む包容力。
カニ玉、唐揚げ、酢豚、肉団子……
かけるだけで、あなたも今日からチャイニーズマスター!
「わりと幅広いな」
「でも132本てどういうこと!?」
A子「ええっと…」
指を隠す。
またしてもA子の魔法の指が連打炸裂したのだった。
—
📞はじめて本社から電話がかかってくる。
📞《プルルルル……ガチャ》
🧑💼副店長「お電話ありがとうございます。フレッシュマートはざまです。」
📞《部長:あのさ、中華あん132本って、なにか企画でも?》
🧑💼副店長(目を細めながら)「あっ部長っ💦……ええ、毎度おなじみ誤発注でございます」
📞《部長:またか。で、どうすんの?》
🧑💼副店長「自力で売るそうです。っていうか、いつもそうです」
📞《部長:分荷申請は?》
🧑💼副店長「……いや…大丈夫だと思いますよ?」
📞《部長:……ガンバッテ》
(電話、静かに終話)
当時、パートの私たちはまだ、「分荷」という言葉を知らなかった。
他店に販売を応援要請できるなんて、誰が知ってただろうか…
—
🍽その日の夕飯、まさかの中華バイキング
「よし、やるしかない」
「とにかく、使い方がわかれば売れる!」
——わたしは、帰宅後すぐに中華メニューを6品仕上げた。
誤発注から始まった「伝説の中華あんサクセスストーリー」。
どのように売り切ったのか?
どんなレシピを即興で考え、どう売場を演出したのか?
テクノロジーの進化により、A子の魔法が封印されたあと、私たちがたどり着いた“次の一手”とは——
現場のリアルをそのままお届けします!
全6品はこちら!
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