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⑤移住を急がなくていい理由

移住を考えるとき、多くの人が「いつ決断するか」に意識を向けます。

・退職のタイミング。
・補助金の期限。
・気に入った物件が出た瞬間。
・ライフステージが変わったとき。

けれど、相談の現場で感じてきたのは、移住は決断力の問題ではない、ということでした。

移住は、確認の積み重ねです。

これまでの記事で整理してきたことを、ここで一本の線にまとめてみます。

まず、優先順位の確認。

・どうしても外せない条件
・できれば叶えたい条件
・あきらめてもよい条件

これが定まらないまま地域を探すと、情報が増えるほど迷います。

次に、地域の確認。

・気候と季節の違い
・生活動線
・医療や教育
・インフラ(通信環境を含む)
・家の性能

数字だけでなく、自分の身体で確かめたか。

そして、思い込みの確認。

・今しかないと思っていないか
・住めば慣れると考えていないか
・移住者がいるから安心していないか

最後に、温度の確認。

・本音は言葉になっているか
・不安は共有できているか
・役割のイメージはすり合わせられているか

ほかにもいろいろありますが、こうして判断材料が少しづつ整います。


相談でよく聞く言葉があります。

「私たちには、移住する勇気がないのかもしれません。」

けれど私は、こう考えています。

移住は、勇気の問題ではありません。

見えていないことが多いと、不安になります。
不安が大きくなると、それを「勇気がない」と言い換えてしまうことがあります。

でも、確認を重ねていくと、不思議な変化が起きます。

漠然とした不安に輪郭ができる。
何が怖いのかが見えてくる。

すると、進んでいい理由も、立ち止まる理由も、はっきりしてきます。

あるご夫婦は、何年も迷っていました。
けれど確認を重ねた結果、「ここなら大丈夫」と言えるようになりました。

別のご家族は、確認を重ねた結果、「今は移住しない」と決めました。

また別の方は、「完全移住ではなく、トカイナカが合っている」と気づきました。
仕事を考えると今は二拠点という選択が自然だと感じた方もいます。

どれも、正しい。

移住することだけが正解ではありません。

確認を重ねた先にたどり着いた結論こそが、その人にとっての正解です。

移住は、勢いでめくるページではありません。

人生を変える行為というよりも、人生を整える行為なのかもしれません。

整っていれば進めばいい。
整っていなければ、立ち止まればいい。

移住は競争ではありません。

確認を重ねるほどに、進む方向が自然に定まっていきます。


ここまでの確認項目を、
一冊のノートで整理できるワークを現在まとめています。

自分たちの優先順位や確認項目を書き出しながら、
判断の軸を整えていくものです。

20ページほどの小さなワークですが、
朝の時間に少しずつ進めることで、
自分たちの考えが整理されていきます。

近いうちに公開できるよう準備しています。


焦らなくても大丈夫です。
自分たちで納得して選ぶ暮らしをゆっくりすすめていきましょう。。。


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