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そして自分がいなくなる前に|今更読んだアガサ・クリスティーが、面白かった話

アガサ・クリスティーで未読だった本を今更ながら読んでみた。「そして誰もいなくなった」だ。

なんとなくストーリーは知ってる。

孤島に集められた人々、用意されていた人数分のインディアン人形、一人ずつ消されていき、そして誰もいなくなった………。

例えば米澤穂信の「インシテミル」だったり色んなところでモチーフにされたり下敷きにされていたりする、ミステリーの不動の名作だ。

私はミステリーが好きだ。ミステリーの文脈の中で、「そして誰もいなくなった」は、知ってて読んでて当然の教科書みたいな扱いになっている。しかし私は原作をすべて読んだことなかった。何かで見かけるたびに、いつか読んでみようかなと思うが、オチも知ってるしな、時間もないしな、と、後回しになってそのままになっていた。


それが、先日、Xのポストで、「早川書房創立80周年記念 「そして誰もいなくなった」半額。」というのを見かけた。

半額はさておき、急に目の前に現れて、意識に上がってきた。
そういえばいつの日か読んでみたいと思っていた……いつ読む?え、今読めばよくない?今ならいける!時間もあるし。今読まなかったらまた永久に読まないまま人生を終えるかも知れないのでは?


そう思って、思い立ったそのまま即Amazonを検索→早川書房ではなくクリスティー文庫のそして誰もいなくなったをポチッ。として、我が家に「そして誰もいなくなった」が届いた。


読んでみると、確かに面白い。

孤島に集められた10人。10人もいてしかも外国人の名前なので最初はなかなか頭に入らなかったが、一人一人のキャラクターが個性的なので、すぐに誰か見分けがつくようになってきた。最初に登場人物の個性紹介パートがあるのもよい。(ここも「インシテミル」以下数々の作品で取られてる手法だ、きっとクリスティーが原点なんだろう)マザーグースの童謡による見立て殺人。わりと直球なので、歌から次は誰が犠牲者になるか予想しながら読める。犯人は誰か?オーウェンは誰か?というかそもそもこの事件の真相がなぜ知られてるのか?と、そこら辺がスッキリまとめられていて、めちゃよかった。クリスティー、あなた、良いですね!!

途中で止められず、集中して一晩で読み切った。


たしかに、これだいぶ無理があるよね?と思うシーンもある。とくに最後2つ。これ最後の凶器隠せなくて証拠も消せないから、おそらく犯人分かるよね?と思う。

思うけども、それを帳消しにする全体の面白さだった。読んでよかった。

何かを始めるのに遅いとか、今更とか、やらないほうがマシとか、そんなのないんだな。

今すぐ始められて、コストも小さい、なんなら時間もそんなにかからない(私は一晩だった)なら、なんでもとりあえずやってみるほうがいい。今更なんてことは全然ない。


アガサ・クリスティは、「オリエント急行殺人事件」「ABC殺人事件」は子どもの時に読んだことがある。

未読で気になるのは、「アクロイド殺し」「春にして君を離れ」だ。その2冊も読んでみよう。

とりあえず、次に読む「アクロイド殺し」をAmazonポチッ。


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