【書籍レビュー】全部やろうとして疲れたあなたへ|『不完全主義』(オリバー・バークマン)が教えてくれた「完璧じゃなくていい」生き方
「全部やらなきゃ」って、完璧にこなさなきゃって思っていませんか?
私もそうでした。
仕事の繁忙期に差し掛かり、部下の育成も営業も全部やろうとして、毎日残業続き。やることに追われ、家族との時間もなく、ストレスで押しつぶされそうでした。
「このままじゃ無理だ...」
そんなとき、リベ大の両学長がYouTubeでおすすめしていたオリバー・バークマン著『不完全主義』と出会いました。
「全部できなくていいんだ」
この言葉に、すごく腑に落ちて、気持ちがスッと楽になりました。
肩の力が抜けて、心に余裕が生まれたんです。完璧主義を手放したら、本当に大切なことが見えてきました。
この記事では、『不完全主義』から得た気づきと、それによって変わった日常をシェアします。もしあなたが今、やることに追われて疲れているなら、完璧にできない自分を責めているなら、この記事が少しでも心を軽くできたら嬉しいです。
一緒に、不完全な人生を歩んでいきましょう。
最初の衝撃「全部は無理なんだ」—完璧主義の罠と不完全主義の教え
やることは永遠に終わらない—時間がない本当の理由
本を読んで最初に衝撃を受けたのは、こんなシンプルな真実でした。
「全てを完璧にやり切ることは、そもそも不可能なんだ」
考えてみれば当たり前のことなんです。
でも、なぜか私たちは「頑張れば全部できる」って思い込んでしまう。
「やらなくてはいけない」と思い込んでしまう。
やり切ったと思ったら、また新しい課題が出てくる。
やることはどんどん増えていって、永遠に終わることがない。
だから、いつも時間がないんです。これが現実なんですよね。
私も繁忙期に入って、「今だけ頑張れば落ち着く」って思っていました。でも、一つの案件が終わったら次の案件。部下の問題が解決したと思ったら、また別の課題が出てくる。
全てをやろうとすると、結局すべてが中途半端になってしまう。
この真実に気づいたとき、「あ、そうか。終わらないんだ」って、妙に納得してしまいました。終わらせようとすることが、そもそも無理ゲーだったんです。
「できない自分」を受け入れることは無責任じゃない—本当の責任感とは
でも、こう思いませんか?
「全部できないって認めたら、それって無責任じゃないの?」
私も最初、そう思いました。責任感が強い人ほど、この葛藤は大きいと思います。
でも、『不完全主義』が教えてくれたのは、全く逆のことでした。
全部できないことを受け入れるのは、無責任になることじゃない。むしろ、本当に必要で重要なものに重点を置くための、最初の一歩なんです。
つまり、優先順位をつけるということ。全部に手を出すんじゃなくて、本当に大切なことを見極める。それが、真の責任感なんだと気づきました。
考えてみてください。全部やろうとして、全部中途半端になることと、できないことは認めた上で、大切なことに集中すること。どちらが本当の責任感でしょうか?
私はこの気づきで、すごく楽になりました。
「ああ、全部やらなくていいんだ。大切なことをちゃんとやればいいんだ」
これって、無責任どころか、むしろ誠実な生き方だと思えたんです。
「完璧にできている他の人」という幻想
もう一つ、心が軽くなった気づきがあります。
それは、「他の人はうまくこなしているように見えて、実はそうでもない」という真実。
隣の同僚も、上司も、SNSで見かける成功者も、みんな完璧にこなしているように見えますよね。「自分だけが仕事ができないんじゃないか」って思ってしまう。
でも、それは錯覚なんです。
みんな、見えないところで何かを諦めている。何かを犠牲にしている。何かを「やらない」と決めている。
きっと他の人も、実は同じように悩んでいるんだと思います。
ただ、他人だからそう見えないだけ。自分の内側は全部見えるけど、他人の内側は見えない。だから、自分だけが苦しんでいるような気がしてしまうんですよね。
完璧に見える人は、完璧だから成果を出しているんじゃない。
何を捨てるか、何に集中するかを上手く選んでいるだけなんです。
この真実を知ったとき、自分を責めるのをやめることができました。
「自分が特別ダメなわけじゃなかったんだ。みんな同じなんだ」
この安心感、すごく大きかったです。
やることリストより「やったことリスト」—自己肯定感を高める毎日の習慣
やらなくてはいけないことばかりに目が行く落とし穴
不完全主義を知って、もう一つ大きく変わったことがあります。
それは、「やらなくてはいけないこと」ばかりを見ていた自分に気づいたこと。
毎朝、ToDoリストを作る。やるべきことを書き出す。でも、一日が終わる頃には、リストの半分も消化できていない。
「ああ、今日もできなかった...」
そんな自己嫌悪の繰り返しでした。
やることリストって、確かに便利です。でも、いつも「まだできていないこと」ばかりが目に入る。どんなに頑張っても、リストは減らない。むしろ増えていく。
できないことばかりに目を向けていると、どんどんネガティブになっていく。自分はダメだ、全然進んでいない、そんな気持ちになってしまうんですよね。
『不完全主義』が教えてくれたのは、実はできていることが結構あるという事実。でも、やることリストを眺めていると、それが見えなくなってしまうんです。
「やったことリスト」を作る—できたことの積み重ねが自分を変える
そこで私が始めたのが、「やったことリスト」を作ること。
これは『不完全主義』で紹介されていた考え方なんですが、発想の転換なんです。
やることリストじゃなくて、やったことを書き出す。一日の終わりに、今日できたことを振り返る。
最初は「そんなの意味あるの?」って思いました。でも、実際にやってみると、効果がありました。
たとえば、ある日のやったことリスト:
朝、部下と15分面談した
取引先に電話して、問題を一つ解決した
会議資料を作った
家族と夕食を食べた
この本を30ページ読んだ
書き出してみると、「あれ、意外とやってるじゃん」って気づくんです。
やることリストだと、「できなかったこと」ばかりが目立つ。でも、やったことリストは、「できたこと」を可視化してくれる。
できたことの積み重ねを実感できると、少しずつ自己肯定感が高まっていきました。
「自分、ちゃんとやってるじゃん」
この感覚、本当に大切です。
毎日が成長している—肯定的で生産性のある人生へ
やったことを振り返るようになって、もう一つ気づいたことがあります。
毎日、ちゃんと進んでいる。成長している。
小さなことかもしれない。でも、確実に前に進んでいる。この実感が、すごく大切だったんです。
やることリストは、「まだ足りない」という否定的な視点。 やったことリストは、「ちゃんとできている」という肯定的な視点。
どちらが、心穏やかに生きられるか。どちらが、本当の意味で生産的か。
答えは明らかですよね。
できないことに目を向けてネガティブになるより、できたことの積み重ねで自己肯定感を高めていく。この方が、ずっと健全だし、結果的に前に進めるんです。
自分を否定し続けていたら、疲れてしまう。でも、自分がやってきたことを認めてあげたら、また明日も頑張ろうって思える。
これって、仕事だけじゃなくて、人生全体に言えることだと思います。
「今日もちゃんと生きた。明日も、自分のペースで進んでいこう」
そう思えるようになってから、毎日が少し、丁寧になった気がします。
完璧じゃないけど、ちゃんと前に進んでいる。それで、いいんですよね。
限界を認めたら、人間関係が深くなった—不完全な自分で生きる自由
背伸びした自分は、人を遠ざけていた
不完全主義を受け入れて、思いがけず変わったことがあります。
それは、人とのつながり方です。
以前の私は、「できる自分」を見せようとしていました。仕事でも、プライベートでも、少しでも良く見せたい。弱みは見せたくない。
でも、そうやって背伸びして人と接していると、不思議なことに、人間関係が面倒に感じることが増えていったんです。
自分を良く見せようとすると、常に緊張している。常に演じている。
それって、すごく疲れるんですよね。人と会うのが億劫になる。深い話ができない。表面的な関係ばかりになっていく。
これは自分が作り出していた壁だったんだと気づきました。
弱さを見せることで生まれる、本物のつながり
不完全主義を受け入れてから、できないこと、不得意なこと、悩んでいることを、素直に話せるようになりました。
最初は怖かったです。でも、勇気を出して話してみたら、意外な反応が返ってきました。
「実は私もそうなんです」 「そういうこと、よくわかります」
相手も、実は同じように悩んでいた。
不完全な自分をちゃんと表現して話すと、人とのつながりが深くなっていきました。
完璧な自分を演じていたときは、相手も完璧を演じる。でも、こちらが鎧を脱いだら、相手も鎧を脱いでくれる。そこに、本物のつながりが生まれるんです。
『不完全主義』の中にあった言葉、「不完全主義を受け入れて自らの限界を認めて飛び込んだ先には、今までにない落ち着きや、人とのつながりがある」。本当に、その通りでした。
完璧じゃない自分で人と関わることを選んだとき、心に今までにない落ち着きが生まれたんです。
「何をどうするかは自由だ」—選択と覚悟
もう一つ、『不完全主義』で出会った深い言葉があります。
「いろいろやらなくてはいけないが、何をどうしようとするのは自由だ。その結果を受け入れることができるのならば」
やらなくてはいけないことは、たくさんある。でも、その中で何を選ぶか、どうやるか、それは自由なんだって。選択は、実は自分にある。
でも、ここで大事なことがあります。
何かを選ぶということは、何かを選ばないということでもある。
部下の育成に時間を使ったら、営業に使う時間は減る。家族との時間を優先したら、残業はできない。これが「選ばなかった方の理論」です。
どちらを選んでも、選ばなかった方は常にある。完璧な選択なんて、存在しない。
大切なのは、選ばなかった方があることを受け入れること。
その覚悟が、本当の意味での自由なんだと気づきました。
義務に縛られて「やらされている」と思うのか。義務の中でも「自分で選んでいる」と思うのか。この違いは、人生観を大きく変えます。
「自分でこれを選んでいる。そして、選ばなかったものがあることも受け入れる」
そう思えたとき、義務の中にあった主体性を取り戻せた気がしました。
不完全でもいい。全部できなくてもいい。でも、自分の人生は、自分で選んでいる。それが、不完全主義が教えてくれた、本当の自由なんだと思います。
これからも不完全に生きていく—変わった働き方と、取り戻した日常
仕事が楽になる—優先順位をつける具体的な方法
不完全主義を実践して、まず変わったのが仕事への向き合い方です。
繁忙期を目の前にして、以前の私なら「全部やらなきゃ」と焦っていました。でも今は違います。
部下に任せるものは、思い切って任せる。
以前は「自分がやった方が早い」「失敗したら困る」と思って、何でも自分で抱え込んでいました。でも、それって部下の成長機会を奪っているし、自分も疲弊する。
今は、最低限のサポートをした上で、任せる。失敗してもフォローすればいい。その方が、お互いに成長できるんだと気づきました。
上司に現実を伝えて、優先順位を明確化する。
「全部できます」と言って、結局中途半端になるより、「これとこれは難しいです。この順番でやりたいです」と正直に伝える。
最初は勇気がいりました。でも、上司もちゃんと理解してくれました。むしろ、現実的な提案をする方が信頼されるんだと分かりました。
無理なものは、割り切ってやらない。
これが一番難しかったです。責任感が強いと、「やらないなんて無責任だ」と思ってしまう。
でも、全部に手を出して全部中途半端になる方が、よっぽど無責任です。大切なことに集中する。それが、効果的で効率的な働き方なんですよね。
この変化で、仕事が驚くほど楽になりました。いや、楽になったというより、心穏やかに働けるようになった、という方が正しいかもしれません。
ワークライフバランスを取り戻す—家族との時間と心の余裕
仕事のやり方が変わったら、生活全体が変わりました。
残業が減った。家族との時間が増えた。
以前は、家に帰るのが家族の寝た後。休日も仕事のことが頭から離れない。そんな毎日でした。
でも今は、「今日はここまで」と決めて帰る。完璧じゃないけど、必要なことはやった。それでいい。
家族と夕食を食べる。子どもの話を聞く。たったそれだけのことが、こんなに大切だったんだと気づきました。
ストレスが減り、心に余裕が生まれた。
全部やろうとしていたときは、常にイライラしていました。時間がない、やることが終わらない、自分はダメだ...そんなことばかり考えていた。
でも、不完全でいいと思えたら、心に余裕ができました。できないことがあっても、「まあ、仕方ないよね」と思える。完璧じゃなくても、「今日もちゃんとやったな」と思える。
この心の余裕が、人生を丁寧に生きることにつながっていったんです。朝のコーヒーを味わう。通勤中の景色を眺める。そんな小さなことに気づけるようになりました。
完璧じゃない人生を、堂々と生きる—迷っているあなたへ
不完全主義を読んで、実践して、私の人生観は大きく変わりました。
完璧を目指さなくても、大切なことには集中できる。 全部できなくても、本当に必要なことはできる。 不完全な自分でも、人とつながれる。
そして何より、不完全だからこそ、人間らしく生きられるんだと思います。
もしあなたが今、全部やろうとして疲れているなら。完璧にできない自分を責めているなら。人生観で迷っているなら。
まず、こう思ってみてください。
「全部できなくても、いいんだ」
この言葉が、あなたの心を少しでも軽くしてくれたら嬉しいです。
繁忙期も、育児も、人間関係も、人生すべてにおいて、不完全でいい。むしろ、不完全だからこそ、選択ができる。優先順位がつけられる。本当に大切なものが見えてくる。
責任感が強いあなただからこそ、不完全主義を受け入れてほしい。
完璧を目指して疲れ果てるより、不完全でも心穏やかに生きる方が、ずっといい。
一緒に、不完全な人生を、堂々と生きていきましょう。
まとめ—不完全だからこそ、人間らしく生きられる
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
オリバー・バークマン著『不完全主義』との出会いが、私の人生観を大きく変えてくれました。
全部やろうとして疲れていた自分が、「全部できなくていい」という言葉で、心が楽になった。
この記事でお伝えしたことを、改めてまとめます。
この記事で分かったこと
1. やることは永遠に終わらない—だから全部やろうとしなくていい
タスクは増え続ける。完璧にこなすのは不可能
「できない」を認めることは無責任じゃない
本当に大切なことに集中する、それが真の責任感
2. やったことを振り返ると、自己肯定感が高まる
やることリストは「できないこと」ばかり見せる
やったことリストは「できたこと」を可視化する
できたことの積み重ねで、毎日の成長を実感できる
3. 不完全な自分を認めたら、人とのつながりが深くなった
背伸びした自分は、人を遠ざける
弱さを見せることで、本物のつながりが生まれる
何かを選ぶということは、何かを選ばないということ
その覚悟が、本当の自由
4. 優先順位をつけて、ワークライフバランスを取り戻せた
任せる、断る、割り切る勇気
残業が減り、家族との時間が増えた
心に余裕が生まれ、毎日を丁寧に生きられるようになった
最後に—一緒に、不完全に生きていきましょう
完璧を目指さなくても、大切なことはできます。 限界を認めた先に、落ち着きと深い人間関係があります。 不完全だからこそ、選択ができて、人間らしく生きられます。
今、繁忙期を迎えている私も、まだまだ完璧ではありません。できないことだらけです。
でも、それでいいんです。
「全部できなくても、大切なことはできている」
そう思えるようになったことが、私にとっての一番の変化でした。
もしあなたが今、やることに追われて疲れているなら、ぜひ『不完全主義』を手に取ってみてください。
きっと、あなたの心も軽くなるはずです。
そして、この記事があなたの背中を少しでも押せたなら、こんなに嬉しいことはありません。
あなたの「不完全主義」の実践も、ぜひ教えてください。
コメントやスキで、あなたの気づきや変化をシェアしていただけたら嬉しいです。
一緒に、不完全な人生を楽しんでいきましょう。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。
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