50代、男たちの共通項と、冷たい川のSUP
アロハ!
髪を切っていると、同い年の同級生がふらっと入ってきた。
偶然の再会。
昔なら、仕事がどうだとか、誰がどうなったとか、
どこか比べ合うような話になっていたと思う。
でも、今日の話題は違った。
健康のこと。
腰はどうだ、肩はどうだ、疲れは抜けるか。
どこの接骨院がいいとか、
「メンテナンス大事だよね」なんて話。
そんなやり取りの中で、ふと思った。
この年になって、
男同士の共通項って、ようやくここに来たのかもしれないな と。
女性には、出産や子育てという
強烈で共有しやすい共通項がある人もいる。
一方で男は、
仕事を軸に語ろうとすると、
どうしても比較や序列が混じりやすい。
でも50代。
体調や身体の変化という、
誰にでも訪れるテーマの前では、
少しフラットに並べる気がした。
それが、なんだか嬉しかった。
⸻
そんな朝、川へSUPをしに行った。
人と同じことをして安心したいのか、
それとも人と違うことをしたいのか(笑)。
たぶん両方なんだと思う。
陸地で生活していると、
二週間もすると、
無性に「柔らかい水の感覚」が欲しくなる。
海に行く時間はない。
そんな時は、近くの川!
一月下旬の川は、やっぱり冷たい。
ブーツ、手袋、ネックウォーマー。
ウエットスーツ。
正直、着替えはちょっとめんどくさい。
入る前は少し身構える。
でも入ってみると、不思議と寒くない。
むしろ、
身体の内側が目を覚ます感じがする。
「あ、次は上のタッパーはいらないな。
薄手のジャンバーくらいでいい。
手袋も、もう少し薄くていいな。」
体感から、また一つ学ぶ。
股関節から漕ぐ感覚。
パドルが水を掴み、リリースする感覚。
気持ちいい感覚を感じる。
ふと見ると、
サーフィン用の手袋が破れていた。
水が侵入してくる。
ほんの少しの隙間なのに、
そこだけ強烈に寒い。
髪を切る待ち時間にワークマンへ寄る。
ネオプレーン素材の手袋。
手に取ると、ちょうどいい。
いつもはLかLLだが意外にMサイズ。
一つ一つ身につけるものは手にとってみるって大切ねと思った。
⸻
最近、思う。
若い頃は、
「人と違うこと」を目標にしていた。
目立つこと。突出すること。
今は、
「流れに合うこと」を大事にしている。
無理に目立たなくていい。
無理に隠れなくてもいい。
ただ、
自分のラインを描けていれば、それでいい。
(サーフィンで言う、あの一本のカーブみたいに)
50代。
男たちの年をとるという共通項を感じながら、
気持ちいいことが好きという共通項でもある冷たい川を、気持ちよく漕げた。
