“イケメン”じゃなくて、“自分を嫌いにならない顔”が欲しかった。
『この顔で、やっと“俺の人生”が始まった気がした』
──整形って、逃げなんだろうか。
そんなふうに言われたことがある。
「自分を偽ってる」とか、「そこまでしなくても」って。
でも──俺にとっては、それが唯一、「自分に追いつく方法」だった。
朝、顔を洗うたび、鏡の向こうにいる“誰か”に違和感があった。
「これが自分だ」とは、どうしても思えなかった。
他人に何か言われたわけじゃない。
だけど、自分の顔が、“俺の人生”と釣り合っていない気がしていた。
性格は前向きで、好奇心旺盛で、やりたいこともたくさんあって。
誰よりも熱くて、バカで、無鉄砲だった。
なのに、鏡に映る俺は、
何かに怯えてるような目をしてた。
何かを諦めたような、うつむいたままの顔だった。
「なんで俺って、こんな顔なんだろう」
そう思うたびに、
心のどこかで、“自分”と仲直りできないまま過ごしていた。
写真を撮られるのが、ずっと苦手だった。
友達がカメラを向けてきた瞬間、咄嗟に顔を隠したり、
集合写真の自分だけが浮いて見えたり。
SNSでも、横顔ばかり載せていた。
どこか遠くを見つめている“雰囲気のある写真”──本当は、ただ正面から笑えなかっただけなのに。
堂々と、笑いたかった。
正面から、レンズを見つめたかった。
「これが俺だ」って言いたかった。
でもそれは、叶わなかった。
「整形したい」って思っても、誰にも言えなかった。
言葉にした瞬間、「否定される未来」が見えてしまったから。
だって、どうせ返ってくるのは、「今のままでいいじゃん」「そのままでもカッコいいよ」──そんな言葉ばかりだった。
──でも、それは、“今の顔で得をしてきた人”の言葉だった。
俺は、俺の人生に似合う顔が欲しかった。
ただそれだけだった。
だから、変えた。
この顔で、俺はもう一度、生まれ直したんだ。
整形は、俺にとっての「スタートライン」だった。
読了目安:無料エリア(第3章まで)約7分/有料エリア(第7章+あとがき)込で約25分
第1章:「整形したの?」と聞かれるたびに、心の奥で泣いていた
「整形したの?」
たぶん悪気はなかったのだと思う。何気ない会話の流れ、あるいは冗談半分の茶化し。それでも、その言葉は何度も何度も、俺の心に棘のように刺さってきた。
中学生の頃から、自分の顔には違和感があった。輪郭が平坦で、頬骨が出ていて、顎が短くて。誰かに直接言われたわけじゃない。けれど、空気の中にあった。「あいつ、なんか変じゃない?」っていう、目の端の会話。俺の存在そのものが、からかいの対象になるような日々。
休み時間、机を囲む輪に入れず、グラウンドをぼんやり眺めていたあの日。体育祭で全員が応援団の法被を着ている中、俺だけ浮いて見えた。友達と撮ったはずの集合写真では、みんなの顔の中で自分だけが“違う”存在に見えていた。後で画像を見返して泣いた。なぜ自分だけ、こんなに顔が受け入れられないのかと。
高校の卒業アルバムの撮影では、カメラマンに「笑って」と言われても、表情が凍りついたままだった。結果、アルバムにはひきつった顔が残った。それを見たクラスメイトの一言。「お前ってほんと写真うつり悪いよな」──地味で暗い、目立たない奴。俺の自己認識は、他人の言葉と視線の中で、どんどん歪められていった。
自分の顔が、嫌いだった。見るたびに泣きたくなった。
家に帰っても、親には言えなかった。「そんなこと気にするな」って、軽く流されるのがわかってたから。母は優しい人だったけど、俺の心の傷には気づかなかった。「大丈夫?」って聞かれても、「うん」としか返せなかった。だって、どんなに苦しくても、“自分で自分を好きになれない”ことの痛みなんて、誰にも説明できなかったから。
──だから俺は、心の奥で叫んだ。
「俺の顔なんかじゃ、誰も本気で愛してくれない」
この自己否定は、やがてすべての選択を狂わせていった。友達の輪に入るのも、好きな人に告白するのも、自分の人生に挑戦するのも。すべてが、「この顔じゃ無理だ」というブレーキで止まっていた。
けれど、ある日、小さな決意が生まれた。
鏡の中の自分を見ながら、ふと呟いたんだ。「俺は、俺をちゃんと好きになりたい」って。
それは弱さでも、逃げでもない。
──人生を“始めるため”の、最初の声だった。
第2章:「イケメンじゃないと無理」と言われた、ただの“諦め”
「性格はいいんだけど、顔がちょっと……ごめんね」
その言葉がトドメだった。
高校時代、放課後の図書室で隣に座る彼女を、何度も目で追ってた。目が合うと心臓が跳ねた。何も起こらないのに、それだけで満たされた気がした。
思い切って渡した手紙。震える声で言った「好きです」。返ってきたのは、笑顔ではなく、静かな拒絶だった。
──顔がタイプじゃない。
たったそれだけの理由で、俺の全部が否定された気がした。学力や優しさや努力じゃ超えられない“壁”が、目の前に立ちはだかった瞬間だった。
大学に入っても、自信は戻らなかった。鏡に映る顔、写真に写った顔、どれも「誰かになりたかった自分」とは程遠かった。
社会人になってからも変わらない。新卒の会社では、会話の中心にはなれなかった。飲み会のたび、俺は後ろのほうでグラスを空にするだけ。SNSに載る集合写真では、いつも隅のほうに立っていた。カメラを見れなかった。なぜなら、写りたくなかったから。
──「なんで俺は、俺なんだろう」
その疑問を、夜のベッドの中で何度も反芻した。寝る前のスマホの画面に映る、自撮り未満の顔。フィルターを何枚も重ねて、やっと「見れる」レベル。でも、それでも“なりたい顔”にはなれなかった。
整形したいと思ったのは、そんな夜の中だった。
でも、誰にも言えなかった。男のくせに? 顔のことで悩むなんて情けない? プライドを保つために、ずっと我慢してた。
けれど、ある夜──「俺は、もう一度、自分の人生をちゃんと生きたい」と思った。
このまま諦めて終わるなんて、あまりにも悔しかった。だから俺は、静かに、自分の“顔の再構築”を決めた。
──この顔じゃないと愛されない世界なら、俺が顔を選び直す。それだけだ。
第3章:「男の整形」は笑われる? それでも、やるしかなかった
「男が整形?」「鏡ばっか見てそう」──何度もそんな言葉を見てきた。
でも、もう他人の声なんかどうでもよかった。
ADHDの特性もあって、俺は一度スイッチが入ると徹底的に調べるタイプだった。整形外科の口コミ、症例写真、麻酔の種類、ダウンタイム中の過ごし方、すべてをノートにまとめた。整形を成功させるために必要な準備を、誰よりも入念に重ねた。
そして、輪郭三点、バッカルファット、脂肪吸引、鼻フル整形、糸リフト──自分に必要だと思った手術を洗い出し、順番を組んだ。自分の骨を削るという決断。怖くないわけがなかった。
手術前夜、目を閉じても眠れなかった。「麻酔から覚めなかったら?」「顔が崩れたら?」不安は無数に浮かんだ。
でも、それでも俺は、自分にこう言い聞かせた。
──「このままの顔で人生を終えるくらいなら、痛くても、怖くても、変わりたい」
整形は逃げじゃない。自己肯定感の足りない人間が、“人生を自分の手に取り戻すための反撃”だ。
誰にもわかってもらえなくていい。誰かに馬鹿にされてもいい。
──俺は、俺の人生に似合う顔を取りに行く。
それが、俺の中で始まった革命だった。
【ここから有料エリア】
──ここまで読んでくれて、ありがとう。
もしかしたら今、少しだけ心が痛くなっているかもしれない。
それはきっと、君のどこかに、「昔の俺」みたいな傷が、まだ残ってるってことなんだと思う。
「俺も、そうだった」って、
「俺も、自分の顔にずっと言い訳して生きてきた」って、
そう呟いた誰かの心の声が──今、君の中で響いてるなら。
その痛みは、本物だ。
整形って、ただ顔を変えることじゃない。
人生の“見え方”そのものを変える作業
鏡に映る自分と、何度も対話して、喧嘩して、
そしてようやく、「これで生きていこう」と決めた日々だった。
後悔も、寂しさも、傷も、ちゃんとあったよ。
でも、それでも、俺はやってよかったと今は思ってる。
この先には──
・輪郭三点、バッカルファット、脂肪吸引、糸リフト、鼻フル整形…
実際に俺が受けた全ての手術、そのリアルな記録。
・術後の痛み、腫れ、麻痺、そして“心の副作用”
想像以上にキツかったのは、身体じゃなく「心」だった。
・整形で得たものと、失ったもの
それは、見た目だけじゃなく、人との距離、恋愛、そして“自分”との関係。
──全部、本音で書いた。
「整形したいけど、怖い」
「今の顔にずっと謝りながら生きてきた」
「生まれてきたことに、まだ“ありがとう”って言えてない」
そんな人に、読んでほしい。
そして願わくば──
この続きを読み終えたあと、
“鏡の前の自分”と、ちゃんと握手してほしい。
自分を変えることは、負けじゃない。
それは、自分の人生に“まだ希望を捨てていない”証拠なんだ。
10,000円。
安くはない。でも、これは俺にとって、**「命の再起動ボタンを押した記録」**なんだ。
だから、これを読んでくれる君の人生の中に、
一滴でも希望が落ちてくれたら──それだけで、意味がある。
ねえ、君は今、自分の顔で、生きていけてる?
それとも……まだ、誰かの言葉に、縛られてる?
俺は、君の痛みを、ちゃんと知ってる。
だからこそ、ここで待ってる。
──続きは、君の「覚悟」で読んでほしい。
【続きは10,000円で読めます】
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