孤独な俺を癒したのは見知らぬ誰かだった
やあ、みなさん。安藤だ。
パソコンの思い出といえばやはりネットワークにつながった時の印象が強い。
初めて購入したパソコンはWindows3.1が搭載されたモデルで、それまでのMS-DOSベースにWindowsが搭載されたことでマルチメディア化されたがまだスタンドアローンで使用するしかなかった。
一般の方々と繋がるという概念はほぼ無かった時代だ。
当時の如何わしいソフトはフロッピーディスク数枚組のものばかりだった。
そのため部屋の片隅にパッケージを収納しておくスペースを確保しながら剥き出しのフロッピーを山積みにして、欲望を発散することが俺にとってのパソコンの主な利用方法だったのだ。
それから数年が経ちWindows95が発売されると、時代はネットワーク中心になった。
大学で触れたブラウザはNetscapeで、InternetExplorerなどは誰も使用していなかった。
当初は官公庁や大企業くらいのページしか存在していなかった。
Yahoo!が登場した頃は現在のような総合検索型でなく、電話帳に載せてもらう感覚で申請して登録された内容からのカテゴリー検索型のサービスだった。
欲望が詰まったパンドラの箱のような役割から、広い世界を知る情報管理の機器へと進化したパソコンは俺をさらに魅了した。
大学で時間外に開放されていた電算室で俺は様々な情報を漁った。
パソコン通信時代の事はよく知らないが、インターネットを介してサービスが始まったテキストチャットは孤独だった俺の心を癒すのに最適だった。
見知らぬ誰かと文字を利用して会話をする。
見慣れたハンドルネームの方と以前の話の続きを行う。
互いに素性が解からないからこその会話を楽しむ。
大学のサークル仲間とは違った交流ができたことはいい思い出となっている。
それからあっという間に時代は変わった。
今では動画の投稿などまで簡単に出来てしまうが、あの当時に文字だけの世界で名も知らぬ誰かと交流できた経験は未来を感じる出来事だった。
そのような時代から考えれば俺のくだらない人生を書き残す媒体ができるだなんて、想像もできない事だった。
何も残せない俺だが、時代の変遷を見ながらこの先どんなサービスがでてくるかを期待して今日の所は終わりにしよう。
それではみなさん、また次回。
