迷宮の奥底に俺の青春はあった
やあ、みなさん。安藤だ。
前回はテーブルトークネタを記したが、やはり手軽に行えるのは一人だけで楽しむことができるコンピュータゲームだ。
今となっては根気がないので、一からキャラクターを育成する気概はない。
しかし学生の頃は無限ともいえる時間を持て余しながら電子の世界へと没頭していく事ができた。
その中でも俺を支配したのはやはりWizardryだった。
シリーズの変遷はさておき、あの頃の俺は迷宮の深くへと潜って貴重な財宝を探索する日々を過ごしていた。
碌でもない青春は、テレビの中にある迷宮の奥底に存在していた。
TRPGの知識を持った俺は、狂王の指示に従い反逆の魔導士を討伐するために寝る間を惜しんで試練場へと向かった。
貴重な宝を求めて迷宮の奥底へ向かった時間は永遠にも匹敵する。
レベルが上がり、有象無象を排除しながら財宝を探しているといきなり首を刎ねられる事もあった。
ヒリヒリとした世界観が俺を支配した。
最深階で最上位の魔物と死闘を繰り広げて、酒場へと帰還する。
現実の世界では誰にも相談することなく、俺は電子の世界を彷徨い続けていた。
現代であればネットを介して見知らぬ方々と情報交換ができるのであろうが、あの当時は小さな世界へ閉じこもるしかなかった。
それでもTRPGの経験は役に立った。
基礎知識があったからこそ、よりのめり込む事ができたのであろう。
実際のところは狂王の試練場へ向かうよりも、ニルダの杖を求めつつも伝説の装備を身に付けながらデーモンロードを探し回った時間の方がはるかに長い。
学業は大切だが、俺はそれ以上の経験が出来たつもりになっていた。
何が将来に結びつくかは解らない。
あの当時の刺激と興奮を忘れずに、この消化試合ともいえる人生をこれからも過ごしていく事にしよう。
それではみなさん、また次回。
