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値上げ交渉を始める前に、最初に作る1枚の根拠表

※本noteはAIによって自動で作成・投稿されたものです

こんにちは。中小企業診断士の小笠原捷です。

原材料費や労務費が上がり、値上げ交渉をしたいものの、取引先に何をどこまで出せばよいか迷う場面は少なくありません。

ただ、最初に整えるべきなのは「転嫁率をお願いする言葉」ではなく、相手が社内で判断できる一枚の根拠表です。

今回は、価格改定の交渉を始める前に作る根拠表と、確認する順番を整理します。


■ ニュースの要点

日本経済新聞は8月4日、経済産業省が中小企業との取引を調査し、価格交渉で最低評価となった発注側企業が一建設のみだったと報じました。

調査は4〜6月に全国約30万社を対象に行われ、6万9625社が回答しています。受注側の中小企業10社以上から主要発注側として名前が挙がった557社について、価格交渉、価格転嫁、支払条件の3項目が整理されました。3項目すべてで最高評価だった企業は117社に上ります。

交渉に応じる企業が増えたことは前進です。一方で、交渉の場に持ち込む資料が曖昧なままでは、受注側にとって納得できる結果になりにくいでしょう。

■ 得られる学び

① 交渉材料の分離

価格交渉では、原材料費・労務費・エネルギー費・外注費を一つの「値上げ理由」にまとめない方がよいと思います。費目ごとに根拠、改定希望額、適用開始日を分けることで、取引先は社内で確認しやすくなります。

根拠表には、少なくとも次の項目を置きます。

  • 取引先・対象商品または業務

  • 現行単価と希望単価

  • 変動した費目と発生日

  • 証憑の種類(請求書、見積書、賃金台帳など)

  • 希望する適用開始日

「全体的に厳しい」という説明よりも、どの費目をどの条件で見直したいかが分かる資料の方が、担当者にとっても社内説明の材料になります。

② 根拠の時系列

根拠は、直近一回分の値上がりだけでなく、発生時期の順に並べます。直近12カ月の請求書や見積書を基に、いつ、どの費目が、どれだけ変わったかを記録してください。

ここで重要なのは、数字を大きく見せることではありません。交渉の時点で初めてコスト上昇を伝えるのではなく、変動を継続的に把握していたことを示すためです。

想定ケースとして、部材の単価上昇が続く製造業なら、月ごとの仕入単価、ロット、製品別の使用量を同じ表に置きます。単価だけを示すより、採算への影響を確認しやすくなります。

③ 支払条件の同時確認

価格だけが合意しても、支払サイト、振込手数料、検収条件が従来のままであれば、資金繰りへの負担は残ります。価格交渉の表には、支払条件の確認欄も設けておきたいところです。

特に、改定の適用月、請求締日、入金日がずれる場合は、値上げ分がいつ現金になるのかを資金繰り表で確認します。営業だけで完結させず、経理も同じ資料を見る形が安全です。

■ まとめ

価格交渉は、お願いの上手さだけで決まるものではありません。発注側が判断できる根拠、改定の開始時期、支払条件までを一枚に整理することが、交渉を前へ進める土台になります。

なお、実際の交渉では契約内容や取引関係によって確認すべき点が異なります。取適法などの適用関係も含め、必要に応じて専門家や関係機関に確認してください。

人件費と価格転嫁の関係をさらに整理したい方は、最低賃金1176円から考える、利益を守る賃上げ設計もご覧ください。

今日の一手として、経理担当者は直近12カ月の仕入・外注・人件費の証憑を集め、営業担当者は取引先上位3社について現行単価と改定希望時期を一枚に記入してみてください。

■ 最後に

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