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「いいかげん」のすすめ ひろさちや(PHP研究所)

ひろさちや先生は、東京大学文学部印度哲学科卒業
同大学院人文科学研究科印度哲学専攻博士課程修了。
仏教思想を逆説やユーモアを駆使して優しく説いてる。

第3章 いいかげんのすすめより

p116からp117

中道


努力も怠惰も「いいかげん」が大切

わたしは「いいかげん」のすすめをしている。
人間は努力をするのもいいが、それもほどほどの
努力がいいのであって、過度な努力はいけない

もちろん怠けることも良くないが、努力のしすぎも
良くないのであって、「いいかげん」がいちばん
いいのだー。わたしはそう主張している。
そして、このいいかげんこそ、
仏教の根本精神である「中道」だと
考えている。

しかし、わたしがそのように言えば、かならずといって
いいほど反論がある。
それだと、人間が怠け者になって困る・・・・・というのだ。
親にすれば、いいかげんでいいと言うと、子供は勉強
しなくなって困るのであり、経営者からすれば社員は
働かなくなるから困るというのだ。

わたしたちは、「腹八分目」という言葉は知っている。
肉体的な面ではいいかげんがいちばんいいということは、
わりあいよく理解されている。
しかし精神的な問題になると、なかなかいいかげんを
認めてもらえない。
努力、努力と努力ばかりがやけに強調されてしまう。

人間が怠惰になるのは、われわれが他人との比較のかたち
ばかりで自分を見ているからであろう。

いくら努力しても他人には勝てない・・・・・という
あきらめの心境が、人間を怠け者にさせるのだ。
わたしたちは、ほとけの目(絶対者の目)でもって
自分を見るようにすればいい。
ほとけさまは、もっと努力すべきだと思っておられるか
それとももういいかげんにしたほうが良いと思って
おられるか・・・・・そう考えながら生きるように
すれば、過度な努力と怠惰を避けて、ほんとうの
いいかげんをわかってくれる。

それが仏教の中道なのである。


この本は私が40代の時、進路を変える際に読んだ本のうちの
一冊です。

このころ2007年から2010年あたり様々なジャンルの
本を読む機会がありました。

わたしの記事を読んでいただいた

高電生さんの記事をみて過去を少し振り返る
機会となりました。
ありがとうございます。

初心にかえるそんな一コマです。

ここまで読んでいただき感謝いたします。

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