5年ぶりにnoteを再開します。AI時代に、もう一度『書くこと』を考える。
気づけば、最後にnoteを更新してから5年ほど経っていました。
ずいぶん長いこと放置してしまったのですが、その間も過去の記事を読んでくださる方がいて、スキやフォローの通知が定期的に届いていました。
更新していないのに、誰かが昔の記事を見つけて読んでくれている。これは素直に嬉しかったです。
一方で、新しい記事をまったく出せていないことについては、少し申し訳ない気持ちもありました。
もともとこのnoteでは、シナリオの作り方や物語の構造について、自分なりに考えたことを書いていました。
当時の記事を今読み返すと、「若いな」と思うところもあります。それでも、5年経った今も読んでもらえているのであれば、書いた意味は多少なりともあったのだと思います。
そして、この5年間で創作を取り巻く環境もかなり変わりました。特に大きいのが、生成AIの登場です。数年前から、小説やシナリオ制作にもAIが使われるようになりました。
設定を考える。
プロットを作る。
文章を書く。
推敲する。
以前なら一人で何時間も悩んでいたような作業を、AIが手伝ってくれるようになっています。これは本当にすごいことだと思います。
「文章を書いてみたい」と思った人が、以前よりずっと気軽に創作を始められるようになりました。創作のハードルが下がること自体は、間違いなく良いことです。ただ、その一方で少し寂しさを感じることも増えました。
文章を作ることが簡単になった結果、ネット上に存在する文章の量は一気に増えました。その中には当然、ものすごく面白い作品もあります。
でも同時に、
「なぜこの場面を書いたのか」
「なぜこの言葉を選んだのか」
「読者に何を感じてほしいのか」
そういう作者のこだわりがあまり感じられない文章も、かなり増えたように思います。
AIが悪いとは思っていません。
そもそも自分自身、現在AIに少し関係する仕事をしていますし、普段からAIをかなり使っています。今さら「AIを使うな」と言うつもりもありません。
大事なのは、
AIを使うか、使わないかではなく、どう使うか。
だと思っています。
AIに文章を作らせることはできる。
でも、
「この物語は本当に面白いのか」
「このキャラクターは魅力的なのか」
「この場面は必要なのか」
「この文章でもっと良い表現はないのか」
そうやって作品について考えることまで、全部手放してしまったら、たぶん創作はあまり面白くありません。
むしろAIによって大量の文章を作れるようになった今だからこそ、作品のどこが良くて、どこが弱いのかを考える力は以前より重要になっている気がしています。
最近の自分は、そんなことを考えながら、
「創作の中でAIをどう使えばいいのか」
を趣味でいろいろ試しています。
単純に文章を書かせるだけではなく、設定を整理させたり、プロットの矛盾を探させたり、キャラクターの行動に違和感がないか検証させたり、自分の文章を分析させたり。AIを「作者の代わり」にするのではなく、作者が作品について、もっと深く考えるための道具にできないか。
今はそんな使い方に興味があります。
このnoteでも、これからは昔のようなシナリオ理論に加えて、AIと創作について考えたことや、実際に試してみたことなどを書いていこうと思っています。
そして、理論ばかり語っていても仕方がないので、自分自身も久しぶりに創作を再開します。
まず挑戦してみたいのが、昔から好きだったホラー小説です。怖い話を読むのは昔から好きなのですが、自分で本格的に書いたことはほとんどありません。恐怖という感情を文章だけでどう作るのか。かなり難しそうですが、だからこそ面白そうです。
もう一つ。
官能小説にも挑戦してみようと思っています。ここでブラウザを閉じようとした人は、もう少しだけ読んでください(笑)。
官能小説というと、それだけで少し特殊なジャンルだと思われがちです。もちろん偏見があることも分かっています。ただ、実際に書こうとすると、かなり高度な文章技術が要求されるジャンルでもあります。
直接的に書けばいいわけではありません。
視線。
距離。
間。
身体感覚。
心理。
比喩。
文章のリズム。
何を描写して、何を描写しないのか。読者の想像力をどこまで刺激できるのか。文章表現のトレーニングとして考えると、かなり面白いジャンルだと思っています。物書きの人なら、この感覚は少し分かってもらえる……と信じています。
たぶん。
そんなわけで、5年ぶりにこのnoteを再開します。昔のようにシナリオについて考えることもあれば、AIについて考えることもある。
実際に小説を書いて、失敗したことを書くこともあると思います。5年前とは、創作を取り巻く環境は大きく変わりました。
だからこそ改めて、
「物語を書くとはどういうことなのか」
を考えてみたいと思っています。
また、ぼちぼち書いていきます。
