ジャキジャキハート|ワクワクしながら突き進め!
結構いろんなことを書き留めてるし覚えているタイプなんだけど、THE KEBABSのライブを初めて観たときの記憶はあまりない。多分びっくりしすぎたんだと思う(笑)。現在進行中の「激突」ツアーも楽しいです。ストレッチバンドがほしいのに、東京で買おうと思ったら完売だったよ!
ジャキジャキハート
THE KEBABS
作詞・作曲:田淵智也 編曲:THE KEBABS
私は普段、割と精緻なことをやるバンドや音楽ばかりを好んで聴いている。だからTHE KEBABSの曲を聴くと「あ、こういうのでいいんだ」「こういうので楽しいんだ」って、毎回新鮮に驚いてしまう。
初期衝動の塊みたいな、むきだしの音と言葉とメロディ。普段の田淵さんの曲と比べると、推敲も何もせずに出しているんじゃないの?と思ってしまうくらい、ひねりのない楽曲だ。だからこそ、素直に置かれた言葉にドキッとさせられる。
「ジャキジャキハート」でいえば、白眉は、なんといってもこの部分だろう。
みっともないのが当たり前だから
つまりみっともないのが格好良くなるんだぜ
いちかばちでもなんでもないんだ この道しか知らねえよ
ワクワクしてる間に今日も日が昇るんだ
説明不要の潔さ。もうね、何度聴いても、あまりにもグッと来る。後半を歌う田淵さんはいつもめちゃくちゃ楽しそうで、泣けちゃう。
〈いちかばちでもなんでもないんだ この道しか知らねえよ〉ってのはきっと、音楽で生きてきた田淵さんやメンバーの実感だろう。同時に、楽しみながらもそのくらいの覚悟で生きる姿がやっぱりかっこいいよね、と思う。ロックってこういうことだよな。
それに、バンドマンって確かに“いちかばちか”の特殊な職業に思えるけれど、〈この道しか知らねえよ〉は誰にとっても同じことだ。私だって編集者としての生き方しか知らないし、今さら別の道を選ぶ気はない。結局、人生って〈ワクワク〉するか否かの二択でしかなくて、みんな自分で選んで今の場所に立っているんだよね。だったらこの歌のように、どんなにみっともなくたって、全部に対してワクワクしながら突き進んでいきたい。
遠くまでゆける 多分ゆける
ジャキジャキなハートで
遠くまでゆける ドキドキな風を辿って
明るいメロディで繰り返されるサビも良い。なんの保証もない道を、〈多分〉なんて言いながらもある種の確信を持って進む。そんな歌を、自分よりも年上のバンドが今もめちゃくちゃ楽しそうに演奏して、歌う。それが私にとってはものすごく救いだし、それ以上に指標になっている。この先、私はあなたたちのように年齢を重ねていきたいのです。
THE KEBABSのライブは底抜けに明るくて、どこまでも楽しくて、笑っちゃうほど適当で、かなり面白い。なのに、なんでか泣ける瞬間がある。最高のロックバンドだよ、本当にね。
