ドイツで育つ子供たちと音楽
2)次男と音楽
では長男に続いて、次男と音楽についてです。音楽のテーマが始まるまで、これまでずっと次男のサッカーを通してそのテーマについてたくさん綴ってきましたが、そのサッカー少年の次男も、実は3~4年ほどピアノを習っていた時期がありました。
長男と同様に、彼が4歳のころ、5歳から入学ができるこの市立の音楽学校へ、特に疑問もなく次男も申し込みをしました。もちろん本人にもピアノを習いたいか聞きましたが、「やりたい」とのことで、楽器も迷わずピアノを選びました。そして兄弟枠ということもあり、待ち時間もそれほどなく、次男もピアノを習い始めることができました。先生は長男と同じ先生です。
小学校入学前からピアノを始め、長男の時に使用していた練習本を使って、同じようにピアノの弾き方を学び始めました。もともと口数の少ない子なので、ピアノのレッスンで習ったことを自分から話すことはほとんどなく、家では習ったことをたまに練習する程度でした。それでも、自分の知っている曲が弾けるようになると、それなりにやる気も出て、毎週1回のレッスンには欠かさず通っていました。
しかし、小学校に入るとサッカーへの情熱が次第に強くなり、もともと体を動かすことが好きで得意なこともあって、水泳や柔道など、並行して習っていたスポーツのほうが、ピアノよりも楽しそうに取り組んでいる印象でした。
私もそんな次男の様子を見て、何度かピアノを続けるかどうか話をしました。本人の、できれば続けたくないという気持ちがあることも分かっていましたが、一方で「自分もある程度ピアノが弾ける」ということを嬉しく思っている様子もありました。そこで結局、小学校3年生のときに「ピアノは小学校の間だけでも続けようか」と約束しました。ドイツの小学校は4年間なので、つまり残り1年だけは続ける、ということです。
そんな折、12月に長男と次男のピアノの先生が退職されることが決まり、その際に、先生のクラスの生徒による最後の発表会が開催されました。そこで長男と次男が連弾を演奏することになりました。音楽学校の発表会では、2人の生徒による連弾もよくあります。今回は兄弟だったため、家でも一緒に練習ができ、発表会前は喧嘩をしながらも、そこそこよく練習していました。本番では無事にうまく演奏することができ、兄弟で連弾できたことはとてもよい思い出になりました。
その後、後任のピアノ教員が決まるまでの約2か月間、長男も次男もピアノのレッスンはお休みとなりました。3月になってようやく新しいピアノの先生が決まりましたが、その先生の出勤日と次男が通える時間が合わず、また、他のピアノの先生にもその時点では空き時間がなかったため、とりあえず長男だけが新しいS先生の指導を受けることになりました。
さらにしばらくして、別のピアノのK先生に空き時間ができましたが、その時間帯も次男のサッカーなどの予定と合わず、結局その枠は三男がK先生の指導を受けることになりました。(この時点で三男もすでに、長男・次男と同じ先生のもとでピアノを習い始めており、まだ数か月ではありましたが、三男はこのK先生のもとで引き続きピアノを続けることになりました。)
こうして次男はそのまま4年生を迎え、サッカーがさらに忙しくなってきたこともあり、ピアノはいったんここで辞めることにしました。本人もどうしても続けたいという気持ちにはならず、それなら別のスポーツを習いたい、という希望もあったため、その判断を受け入れることにしました。
このように、数年で辞めてしまったピアノです。今でも毎日、長男や三男のピアノやバイオリンを聴いているにもかかわらず、次男自身はまったく興味を示しません。やはり向いていなかったのでしょうね。それでも3~4年続けることができたので、良い経験にはなったのではないかな、と思っています。
