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ドイツで育つ子供たちと音楽「オーケストラ・2」

3)三男小学1年【その1】「オーケストラ・2」
音楽学校にはさまざまな楽器を習う生徒がいるため、楽器ごとにオーケストラ(アンサンブル)が編成されています。三男は弦楽器のオーケストラに所属していますが、ほかにもトランペットなどによる管楽器のブラスバンドや、打楽器のバンドなどもあります。

弦楽器オーケストラの指揮者は、この音楽学校のチェロの先生の一人です。リハーサルには毎回、ほかにバイオリンの先生が2人参加しており、つまりバイオリンとチェロ、合わせて3人の先生がこのオーケストラのレッスンを担当してくれています。
オーケストラに参加し始めた頃は、発表会やコンサートの1~2か月前から定期的に Probe(リハーサル) が音楽学校3階の Aula で行われていました。この頃は、まだ三男にとって難しい曲が多かったため、オーケストラで演奏する曲を、バイオリンの個人レッスンの時間にも先生から教わる、という形でした。そして家でも、自分の練習曲と並行してオーケストラの曲目を練習するようになりました。

このリハーサルは毎回1時間ですが、年上の生徒たちと一緒に演奏できることが楽しく、本人は毎回とても楽しんで参加していました。
その後、バイオリンを始めて1年ほど経った頃には、すでに本格的にオーケストラ演奏に参加できるようになっていました。担当は主に第2バイオリン、または第3バイオリンで、曲目もクラシックや映画音楽など、それなりに本格的な内容です。

ほかのバイオリンやチェロの音に合わせて演奏することは、最初は本当に難しく大変でしたが、12月の アドベントコンサート では、「Polka」と「Piraten-Tango」の2曲をしっかりと演奏することができました。その後はリハーサルも毎週行われるようになり、現在では毎回、第1バイオリンを担当して演奏しています。

このオーケストラには、この音楽学校に通う生徒であれば誰でも参加することができ、初心者でもまったく問題ありません。すでに超上級者である16~17歳くらいの生徒は、本番前に1回だけリハーサルに参加することもありますが、基本的にはみな毎週のようにリハーサルに参加しています。初心者で、まだなかなか弾けない生徒は、各自の個人レッスンの中で先生と一緒に練習しています。

三男にとっては、オーケストラの曲目はすでにそれほど難しくなくなっているため、バイオリンの個人レッスンでオーケストラの曲を練習することはなく、家でたまに練習する程度です。それでも、オーケストラのコンサートには毎回必ず参加し、リハーサルにも毎週欠かさず参加しています。そして、なにげに上級者のお兄さん・お姉さんが務めるコンサートマスターの席を、今から密かに狙っています。

弦楽器オーケストラですが、曲目によっては、打楽器やピアノと一緒に演奏することもあります。この弦楽器によって編成されたオーケストラのコンサートは、毎年2回は必ず演奏を披露する機会があります。
5月の体験入学会では「全楽器編成によるオーケストラ」と「各楽器によるオーケストラ・アンサンブル」の両方が演奏され、夏に開催される音楽学校のオーケストラコンサートでは、弦楽器編成によるオーケストラによって演奏します。また、年によっては冬に アドベントコンサートが行われることもあります。

このように、バイオリンやピアノのソロ演奏だけでなく、オーケストラにも参加することで、さまざまな楽器の演奏に日常的に触れることができ、一人で自由に演奏するだけでなく、他の音と合わせて演奏することも学ぶことができます。オーケストラを通して、本当に多くの経験を積むことができていると感じています。これは、プライベートで個人レッスンだけを受けているだけでは、なかなか得られない大きな経験です。その点でも、この音楽学校で学べて本当によかったと思っています。

ちなみに、このオーケストラのリハーサルは、毎週の月謝には含まれていません。そもそもこの市立音楽学校「Kreismusikschule」は、ドイツの自治体が運営する公立の音楽学校で、子どもから大人まで誰もが音楽を学べる地域の教育機関です。プロ育成に限らず生涯学習としての音楽を重視し、個人レッスンやアンサンブル教育を通して基礎的な音楽力を育てることを目的とする公共の音楽教育インフラです。なので、「できるだけ多くの子どもたちに音楽を楽しんでほしい」というポリシーのもとにその活動が行われているため、オーケストラへの参加もとても柔軟で、演奏の技術よりもやる気がある人は大歓迎!というスタンスでその参加が可能となっているのです。

そうはいっても、個人レッスンに加えて、毎週のようにオーケストラのリハーサルを提供してくださっている先生方、大変お忙しいとは思います。音楽学校の先生方には本当に感謝しています。

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