ドイツサッカー少年記 特別編【その9】
7)特別編【その9】「長男のスポーツ・柔道」
長男は5歳の時に、陸上競技と合わせて柔道も始めました。
Celleには2~3か所、柔道を習えるクラブがあります。すでに彼が所属していたクラブでも柔道を行っていたため、迷うことなく同じクラブで始めることになりました。
ちなみに、隣の地区にある小学校の体育館がこのクラブの柔道の活動場所になっており、毎週金曜日の16時から21時半まで、その体育館が柔道場になります。
まずは体験練習に参加しました。
毎回16時になると、子どもたちも手伝いながら、体育館の半分に畳を敷いていきます。そしてコーチ陣と向かい合ってみな正座をし、「黙想」という日本語の合図から練習が始まります。
「黙想」のほかにも、「待て」や技の名前、そして1から10までの数え方には日本語が使われていました。
そんなこともあって、なんとなくその空間だけは、私にとっても少し日本を感じられる場所だったように思います。普通の体育館なのに、畳が敷かれているときには、なぜか無意識に「礼」をしてから出入りしていたり、見学中もついつい正座になっていたりしました。
ドイツでの柔道も、初心者はまず受け身の練習から始めます。もちろん柔道着を着用し、最初は白帯からのスタートです。
柔道の試合での勝敗とは関係なく、1年間練習に参加して白帯で必要なことを習得できていると、実技試験に挑むことができます。そこでそれを実践すると合格でき、次の白黄色帯へ昇格するという仕組みです。この帯の昇格は、基本的に年に1度行われていました。
長男は練習だけでなく、年に1~2回開催されていた柔道の試合やイベントにもできるだけ参加していました。一度、2位になったこともあります。
毎年少しずつ帯の色も上がっていき、コロナ期間には昇級が滞ったものの、最終的には14歳で柔道をやめることになった時点で緑帯まで取得していました。
柔道をやめた理由は、やはりハンドボールの練習を優先するようになったこと、そして5歳から一緒に柔道を続けてきた友達が先にやめてしまったことです。
それでも柔道も結局9年間続けることになり、その間にはたくさんのCelleの柔道愛好家たちとも仲良くなりました。
本人も、柔道を続けた9年間はとても貴重な時間だったと話しています。
