ドイツサッカー少年記 小学3年【その1】「U10スタート」「女性コーチ!」
5)小学3年 U10【その1】
「U10シーズンスタート」
「新コーチ、なんと女性コーチ!」
波乱万象のU9シーズンが終わり、夏休み明けからいよいよU10となりました。
しかし、この時点でもトレーナー(コーチ)はまだ決まっておらず、とりあえずU10.Ⅱ(2軍)のコーチが暫定としてU10.Ⅰ(1軍)のコーチも兼任する形でスタートしました。
ドイツでは夏休み明けが新学年の始まりなので、次男も小学3年生となり、学校開始1週目の週末から公式戦が始まりました。
U10になると、新たなルールも加わります。その中で一番大きいのは「Abseits(オフサイド)」です。
また、試合時間も20分×2から25分×2に少し延長されます。その他の点、コートの大きさや7人制などは従来通りです。
オフサイドは初めは慣れにくいかと思いましたが、選手たちは比較的うまくプレイできていました。審判は1人なので、観戦している保護者やコーチが指摘することもあります。
さて、タイトルにもある通り、この新シーズンから新しいコーチが我がクラブに加わりました。なんと初の女性コーチです!このクラブで一番下のグループであるU6では女性コーチがいましたが、U10、しかもリーグ上位を争うチームのコーチとしては初の試みです。
彼女はなんと、男の子4人の母親!その長男とともにクラブに移籍してきました。元サッカー選手でトップでプレイしていた経験もあります。しかし、実際には次男のチームのメインコーチではなく、まずはサポートコーチとして、さらにクラブの事務的な役割も担当しました。加えて、Celleのサッカー協会ジュニア担当の役職にも就いています。
その豊富なネットワークと社交的な性格で、チームの選手だけでなく保護者もすぐに彼女を信頼し、親しむようになりました。事務作業も迅速にこなし、親善試合の調整、遠征計画、Turnierへの参加手配、簡単なチーム会費徴収システム導入、ユニフォームやスポンサー探しなど、多岐にわたる業務をこなします。
さらに彼女の長男も、このリーグで上位争いに絡むチームからシーズン後半に移籍する予定で、チームにとって心強い話となりました。
公式リーグ戦も順調にスタートしましたが、またあの強豪ライバルとの再戦がやってきました。前回の悪夢のような試合から約5カ月。新コーチはまだサブコーチ扱いのため、この日の試合も2軍コーチが1軍チームを先導しました。
結果は2対6の惨敗。またしても大差で負けてしまいました。試合前から選手たちはすでに精神的に弱気で、また負けるのではないか?といったネガティブ心も持っていたためか、前回初めて負けたときよりも惨敗後の落ち込みは少なく、「あーあ、また負けちゃった」といった感じでした。次男も悔しがっていましたが、落ち込みすぎず、
「まだホーム戦。シーズン後半のアウェイで勝てばいい」と冷静に捉えていました。
この日の試合も、あのH君の圧倒的なプレイが光りました。ボールを持つと的確なパスがあちこちに渡り、もう一人のFW、M君が次々とシュートを決めます。守備は手薄ですが、H君がコート全体を駆け回り、ドリブルで前進、シュート、守備をこなし、完全に振り回されました。H君対策を立てられなかった戦略ミスでもあり、痛い試合となりました。
再戦は翌年の4月頃の予定です。これから冬季シーズンに入り、どのようにしてこのチームに勝つ戦略を立てるのか、今から楽しみです。
ちなみにこのH君とM君は現在ではアカデミー(NLZ)でプレイをしています。
