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ドイツサッカー少年記 特別編【その6】

7)特別編【その6】「三男のサッカー・Einlauf」

話はまた1年前に戻り、三男のU10シーズンが始まって早々、選手たちにサプライズの嬉しいお知らせがありました。
それは、パートナーシップを結んでいるクラブ、VfL Wolfsburgのブンデスリーガの試合でEinlaufをするというものです。
「Einlauf」とは、プロの試合開始時に、選手たちと一緒に手をつないでピッチへ入場することです。

8月下旬の週末、VfL Wolfsburgのスタジアムで行われたFSV Mainzとの試合。この日に三男のチームの選手たちが、対戦相手であるMainzの選手たちと手をつないで入場することになったのです。
これには、みんな大喜び。
当日は、Einlaufを終えた子供たちは無料でスタジアムで試合を観戦できます。保護者や家族、付き添いの人も、もちろん割引でチケットを購入して観戦することができます。

これまで何度となく訪れているWolfsburgのスタジアムですが、この日はまたいつもとは違った緊張感がありました。
「選手入場はまだかな、まだかな」と、みんなで待ち構えていました。
そして、入場の音楽とともに選手たちがピッチに入ってきました。
観客席からは小さくてよく見えませんでしたが、スタジアムのスクリーンで彼らの姿を見ることができました。
そしてEinlaufの子供たちが退場し、まもなく試合開始です。
三男たちチームの選手たちも、その後私たちのいる観客席へやってきました。このEinlaufのためだけに用意されたWolfsburgのユニフォームを着て!
もちろん、このユニフォームはそのまま持ち帰ることができ、今でもたまに練習着として使用しています。

三男はMainzの選手と一緒に入場したのですが、入場を待っている間に、なんとMainzの日本人選手に話しかけたそうです。
そう、あの佐野選手です。
「こんにちは。頑張って」
と、日本語で。
佐野選手は驚いた様子だったそうです。
それはそうでしょう。
Einlaufをする子供から、突然日本語で話しかけられたのですから。
ほんの一瞬のことだったと思いますが、それでも日本人選手と話すことができて、三男にとってはとてもよい思い出になったようです。

それから試合を観戦し、この日は結局同点で終わりました。
この試合の様子は、帰宅後に放送された試合を録画でもう一度見てみました。もちろん、テレビのほうがよく見えましたね。
あっという間の出来事でしたが、ブンデスリーガのスタジアムで、プロの選手と一緒にピッチへ入場することができたこと。
それはそれは、三男にとって、とてもよい経験になったと思います。

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