魚鱗癬と歩んだ家族の物語⑫〜女の子と聞いて思い出したこと〜
長男は無事に薬を飲まなくてもよくなり、元気にすくすくと育っていきました。
そんな頃から、
「もう一人、子どもは作らないの?」
と、周りからよく聞かれるようになりました。
実は長男が生まれる前の私は、
「子どもは一人でもいいかな」
と思っていました。
経済的に特別不安があったわけではありません。
ただ、「子どもにはお金がかかる」とよく聞いていたので、そんな風に考えていたのです。
一人っ子には一人っ子の良さがあります。
兄弟がいることにも、もちろん良さがあります。
それぞれにメリットもデメリットもある。
そんなことを夫婦で話しながら過ごしていました。
そして――
二人目を授かりました。
(笑)
前回と同じ産婦人科へ通います。
もちろん、心のどこかには
「もし魚鱗癬で生まれたら…」
という不安はありました。
でも、長男には魚鱗癬がなかったことで、少し安心していた自分もいました。
「意外と、次の子も大丈夫なんじゃないかな。」
そんな期待も、少しだけ持っていました。
そして健診の日。
先生から、
「女の子ですね。」
と言われました。
その瞬間――
あることを思い出したのです。
以前の記事にも書きましたが、私の家系では、
* 祖父は魚鱗癬
* 母は魚鱗癬
* 母の姉も魚鱗癬
* 母の弟二人は魚鱗癬ではない
さらに、
母の姉の娘さん二人には魚鱗癬はありません。
私の家系だけを見ると、
魚鱗癬の親とは「反対の性別の子」が魚鱗癬になっている。
そんな流れがあるように思えたのです。
もちろん医学的な根拠があるわけではありません。
あくまで、私の家系で感じていた傾向です。
だからこそ、
「生まれる前に分かる方法はありませんか?」
と産婦人科の先生にも聞いてみました。
返ってきた答えは、
「今の段階では分かりません。」
というものでした。
もちろん、分かったところで何かできるわけではありません。
……それでも、親としては知りたくなるものなんですよね。
次回、娘の誕生。
魚鱗癬と歩む家族の物語が、本当の意味で始まります。
