無理ゲー?
小学校卒業記念にママとふたりで海外旅行に行かない?
「ママおっちょこちょいでドジだから、詐欺に遭って事故に遭って迷子になって危険!!!!」
息子のママに対する認識がキビシイ。
のぉぉぉお!
まさかの「NO」
そーなんだけどさぁ。
だってパパが「行っていい」って言うんだよ?(わたしのしつこさに根負けしただけ)
こんなチャンス二度とないよ?
「だってママ、英語できないでしょ」
20年前と違って、英語できなくたってGoogle翻訳があるから大丈夫!(たぶん!)
……いいよーだ。
ひとりで行ってくるもん。
わあ、これすごいよ、見て見て!
ね、一緒に行かない?
「行かない」
おお、夜景がすごいよ。
ほらほら、これも、世界遺産!
ねえ見て、これも、すごいでしょ?
ねぇねぇ、一緒に行かない?
「パパと三人なら行ってもいい」
頑なだった息子の心を動かしたのは、
テレビでやっていたサグラダ・ファミリア特集だった。
「ここ行きたい」
この言葉が出るならしめたもの。
図書館で『るるぶスペイン』を借りてみた。
……いい。
すばらしい。
見れば見るほど、行きたくなる。
読めば読むほど、盛り上がってくる。
調べれば調べるほど、……不安になってきた。
ちゃんと息子を連れて迷わず行ける?
わたしひとりで、ほんとにほんとに大丈夫?
無理ゲー?
いやいや、もうちょい考えよう。
息子も急に乗り気だし。
今を逃してなるものか。
そんなある日、テレビでモン・サン・ミシェルをやっていた。
「ママ、これも行きたい」
うん、いいね!
パリは一度行ったことある。
どうせなら行ったことない国に行きたい。
でも。
一度行ったパリなら、なんとなーく記憶もあるし、わたしでもなんとかなりそう!
よし!決めた!
パリ、モン・サン・ミシェルの旅!
「やったー」
うれしそうにはしゃぐ息子に目を細めたら、『るるぶフランス』の注意書きもよく見えた。
「スリに注意」
………。
超不安!
「我が家は今日も珍道中」
はじまり → 行くしかなくない?
