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思い込みが重なってミスる話

メルカリでゲーミングマウスを買ったのだけど、届いたら無線レシーバーが入っていなかったという失敗談の話です。

「これは完全な確認ミスだったなぁ」と反省しつつ、今後同じことを繰り返さないための備忘録として残しておきます。

商品説明には「写真がすべてです」の文字。メルカリではよくありますよね。箱がある、説明書がある、ケーブルもある。だから当然フルセットだと思い込んでしまいました。 で、無線レシーバーが必要だったのだけど、それだけなかったということです。

レシーバー単体でも1,500円程度なので致命的なミスではないのですが、やっぱりへこみます。お金の損失よりも、どちらかというとやってしまった感が。

今回のミスにつながった思い込みは、大きく4つありました。

1つめ。息子が同じマウスを使っていて、使いやすかったこと。 実際、自分も試しに使わせてもらって知った気になっていたのが思い込みの始まり。

2つめ。箱がついていたこと。 なんなら説明書も写真に写っていたので、すっかりフルセットだと錯覚してしまった。

3つめ。マウスはBluetooth接続だという思い込み。実際には独自のワイヤレス規格で、専用のUSBレシーバーがないと動きません。息子のマウスで試した際、Bluetoothではないことを知っていたはずなのに、なぜかスルーしているという謎。

4つめ。値段が他の出品より安めで、早く買わなきゃと焦ったこと。 お得感と焦りが重なると、ろくなことがありません。

どれか1つだけなら、たぶん気づけたはず。でも、4つの思い込みと状況が同時に重なって不幸にも……いや、ほとんど必然的にミスを引き起こしてしまったわけです。

これは、大げさですが「スイスチーズモデル」というものに当てはまりそう。

スイスチーズモデルとは、1990年代にイギリスの心理学者ジェームズ・リーズンが提唱した理論。もともとは航空機や医療の事故分析などに使われているものです。

スイスチーズの断面には、穴がたくさん空いています。その1枚1枚のスライスを「防護の層」に見立てる。人間の行動にも「確認する」「立ち止まる」「違和感に気づく」といったいくつかの防護層があります。 それぞれの層には「穴(=油断や見落とし)」がありますが、普段はある層の穴を別の層がふさいでくれるので、大きなミスにはなりません。

ところが、複数の層の穴がたまたま一直線に並んだとき、ミスが一気に貫通して事故が発生する。 それぞれの層でミスが起きる確率があるなら、その掛け合わせでミスが貫通する事象も当然存在しうるよなぁ、と。

今回の自分はこれに近かったと思います。「息子のマウスで安心」「箱で錯覚」「Bluetoothの思い込み」「安さによる焦り」。4枚のチーズの穴が一直線に並んでしまった、ということ。

でも、ミスが起きる時ってそういうものですよね。

じゃあ、どうすればよかったのか。

いろいろ考えた結果、これからはメルカリでの購入にあたってAIに一言確認する、というプロセスを挟もうと思います。

たとえば今回の場合、購入前にこう聞いてみる。

G703hのマウスをメルカリで購入する。通常使用できればよいのだけど、気をつけるべき点を洗い出して

これだけで、AIはこんな観点を返してくれます。

  • 接続方式について G703hはBluetoothではなく、Logicool独自のLIGHTSPEEDワイヤレス規格で動く。専用のUSBレシーバーがなければ使えない。中古で購入する場合、レシーバーの付属確認は必須。

  • 付属品全体 新品の同梱物はレシーバー本体、レシーバー延長アダプター、充電ケーブル、10gウェイト、クイックスタートガイド。このうちレシーバーがないと動作しないので、まず最初に確認すべき点になる。

  • その他のチェックポイント バッテリーの劣化(持続時間が著しく短くないか)、マウスソールの消耗(滑りに影響)、ボタンのチャタリング(誤クリック)の有無、動作確認済みかどうか。

これを購入前に知っていれば、「レシーバーは付属しますか?」「バッテリーの劣化具合はどうですか?」等とコメントで確認できたはず。たった30秒で済む話でした。そう言われたらバッテリーは使ってみないとわからない。

他にも、私はメルカリでよく本を買いますが、この方法は使えます。 書籍は一見シンプルに見えますが、状態の判断が出品者の主観に依存しやすく、トラブルが多いカテゴリだと思います。実際、美品となっていてもかなり使用感が感じられるものもありました。写真だとよくわからないことも多いです。

AIに「○○という本をメルカリで購入する。気をつけるべき点を洗い出して」と聞くと、こんな観点を出してくれます。

  • 商品説明で確認すべきこと 書き込み・蛍光ペンの有無が明記されているか。参考書や実用書は書き込みがあっても見落とされやすく、トラブルになりやすい。「多少の使用感あり」という表現は要注意ワードで、具体的にどういう状態かをコメントで確認したほうがいい。

  • 写真で確認すべきこと 表紙・裏表紙・天地(上下の断面)・小口(横の断面)が写っているか。天地や小口の黄ばみ・シミは写真に出にくいので要注意。古い本や長期保管されていた本はカビのリスクもある。

  • 出品者の評価 過去の評価に「説明と違った」「状態が悪かった」などのコメントがないか確認する。

本によっては「この本は版によって内容が違うので版を確認して」という固有の注意点も出てきます。専門書や改訂版のある実用書を買うときには特に有効ですね。

AIに聞くことで、自分が何を前提にしているかを客観的に知ることができます。

人間は、自分がすでに知っていると思っていることについては確認しません。だから思い込みは、自分の内側からは見えづらい。 AIに問いかけるという行為が、自分では気づけない盲点を強制的に可視化してくれます。


ミスは能力や注意力の問題ではなく、小さな穴の重なりで起きる。今回の一件で、そのことをあらためて実感しました。気をつけようという精神論だけでは、防ぎようがないですよね。

ということで、おとなしくレシーバーは買います。はぁ

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