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第10話 折れた|練習中に腕があり得ない方向に90度折れた

2004年夏、、

拳闘空手の試合も終わり、

次は東北選手権。

前年は2回戦で負けていたので、

「今年こそは」

と思って練習していた。

そんなある日の組技の練習。

風田さんと、両脇を差された状態からテイクダウンの攻防をしていた。

投げられそうになった。

でも、

意地でも倒れたくなかった。

今思えば、ここで素直に倒れておけばよかった(笑)

必死にこらえていたけど、

ついに投げられた。

その瞬間、

倒れたくなくて手をついてしまった。

そこに体重が乗った。

そして、

腕が曲がらない方向に90度曲がった。

自分でも見えた。

自分の腕が、

ありえない方向に曲がっている。

痛いというより、

「やばい。」

そんな感じだったと思う。

無意識にやばいと思ったのか、

折れた瞬間に腕を戻した。

正確には骨折ではなく、

肘の関節が外れて、

関節を支えている靭帯が切れていた。

耳元では鬼山さんが、

「明日、手術しなきゃならないから」

みたいなことを言っていた。

それを聞いて、

さらにショック(笑)

そのまま救急病院へ。

もう夜中だったので、

とりあえず痛み止めをもらって、

翌日改めて病院へ行くことになった。

痛み止めを飲んだら、

だいぶ痛みが引いた。

なので、

片手で車を運転して旧吉田町まで1時間かけて帰った。

今思えば、

よく帰ったなと思う…。

この頃は家庭の事情で実家に住んでいて、

そこからジムへ通っていた。

後日、病院へ行くと、

旧吉田町に腕を詳しく診てくれる先生がいるということで、

県立吉田病院を紹介してもらった。

そこで先生から言われた。

手術をするか。

リハビリで治すか。

そして、

「9割くらいは今まで通りには治らない」

という話だった。

今まで通りに治らないというのは、

肘がまっすぐ伸びなくなる可能性が高いということ。

つまり、

ジャブがまっすぐ打てない。

格闘技を始めて、

やっと少しずつ自信がついてきたところだった。

打撃で勝てるようになった。

寝技でも一本を取れた。

拳闘空手でも決勝までいった。

そして今年こそ、

東北選手権で去年のリベンジをしようと思っていた。

そこで、

全治6ヶ月。

さすがにへこんだ。

しかも選択肢は、

手術かリハビリ。

結局、

手術は怖かったので、

リハビリで治すことにした。

格闘技では人と殴り合っていたのに、

手術は怖い(笑)

そんなわけで、

東北選手権どころではなくなった。

ここから、

長いリハビリ生活が始まった。

それにしても、

あの時ちゃんと受け身を取っていれば…。

今なら絶対そうする。

意地でも倒れたくない。

その結果、

半年間まともに格闘技ができなくなった。

何のために意地を張っていたのか(笑)

みなさん、

危ないと思ったらちゃんと受け身を取りましょう。

つづく…

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