葬儀社は、生きてるうちに決める
「そんな縁起でもない。まだ元気なんだから、その話はやめてくれ」
親にそう言われて、話を切り出せないまま何年も過ぎてしまった──さいたま典礼の相談窓口で、私たちが最もよく耳にするお話です。
けれど、こうも言われます。
「あの時、聞いておけばよかった」
深夜、病院から「ご臨終です」と告げられたその直後。悲しむ間もなく、看護師さんから「葬儀社はお決まりですか?」と聞かれ、頭が真っ白になる。スマートフォンで慌てて検索し、最初に出てきた会社に電話をかける。言われるまま契約し、数日後、思っていた倍の請求書を受け取る──。
これは、決して珍しい話ではありません。
葬儀社を決めるのに、いちばん適していない時間帯があります。それは「亡くなった直後」です。
今回は、なぜ元気なうちに葬儀社を決めておくべきなのか、そして何をどこまで準備しておけばいいのかを、現場の目線でお伝えします。
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■ なぜ「亡くなってから」では遅いのか
大切な方が亡くなった直後、ご家族には次のことが一気に押し寄せます。
・病院からの「早めに搬送してください」という案内(多くの病院は数時間以内)
・どこにご安置するかの決定
・葬儀社の選定
・親族への連絡
・喪主を誰にするかの決定
・式の日程、規模、予算の決定
これを、深い悲しみの中で、多くの場合は数時間のうちに決めなければなりません。
〈このとき、何が起きるか〉
比較する時間がない
→ 相場が分からないまま、提示された金額で進んでしまう断りにくい
→ 搬送してもらった後だと「他社に変えます」と言い出しにくい判断力が落ちている
→ 「これも付けますか」と聞かれて、すべて「はい」と答えてしまう故人の希望が分からない
→ 「お父さんはどうしてほしかったんだろう」と迷い続ける
実際、葬儀の料金トラブルの多くは、この「断れない瞬間」に起きています。
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■ 元気なうちに決めておくと、何が変わるか
事前にご相談いただいたご家族と、そうでないご家族とでは、その後の流れがまったく変わります。
〈① 費用が明確になる〉
事前にお見積りをお出しできるので、「いくらかかるのか」が分かった状態でその日を迎えられます。追加が発生する条件も、事前にご説明できます。
〈② 電話一本で済む〉
すでに情報をお預かりしていれば、もしもの時は「〇〇です」とお電話いただくだけ。ご家族が段取りを考える必要がありません。
〈③ 故人の希望が反映できる〉
「家族だけで静かに」「友人にも来てほしい」「あの音楽をかけてほしい」──ご本人の言葉を聞けているかどうかで、ご家族の後悔はまるで違います。
〈④ 比べて選べる〉
落ち着いた状態なら、複数の葬儀社を比較できます。これは、亡くなった直後には絶対にできないことです。
〈⑤ 家族が揉めにくい〉
「兄さんは一般葬と言うけど、私は家族葬がいいと思う」──こうした対立は、事前に話し合っていれば起きにくくなります。
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■ 「縁起でもない」と言われたときの伝え方
とはいえ、ご本人に切り出しにくいのが、この話の難しいところです。
現場で見ていて、うまくいっているご家族には共通点があります。それは「死の話」としてではなく、「準備の話」として持ちかけていることです。
〈使いやすい切り出し方〉
・「保険とかお墓のこと、私が分からないと困るから、一回だけ教えて」
→ 死の話ではなく、情報共有としてなら受け入れられやすい
・「テレビでやってたんだけど、最近は生前に決める人が多いんだって」
→ 一般論から入る
・「私も自分の分を考えてるんだけど、お父さんはどう思う?」
→ 自分ごととして相談する形にする
・「エンディングノートをもらってきたから、書ける範囲でいいから」
→ 形式があると書きやすい
〈避けたほうがいい言い方〉
・「もしもの時どうするの?」(直接的すぎる)
・「早く決めてよ」(急かされると心を閉ざします)
無理に一度で決めようとせず、何回かに分けて話すのがコツです。
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■ 何を決めておけばいいのか(最低限の5つ)
すべてを決める必要はありません。次の5つだけでも、ご家族の負担は大きく変わります。
どこに連絡するか(葬儀社を1社決めておく)
どんな規模にするか(家族葬/一般葬/火葬式)
どこで行うか(会館/お寺/公営斎場)
菩提寺があるか(あるなら寺名・連絡先をメモ)
予算の目安(いくらまでなら出せるか)
特に4番の「菩提寺」は重要です。菩提寺があるのに知らずに進めてしまうと、後で納骨を断られることがあります。
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■ 事前相談は、契約ではありません
「一度相談したら、そこで頼まなきゃいけないんでしょう?」
よくいただくご質問ですが、そんなことはありません。
さいたま典礼の事前相談は、
・費用は無料です
・その場で契約する必要はありません
・しつこい営業電話はいたしません
・話を聞くだけ、見積もりをもらうだけでも構いません
私たちがお伝えしたいのは、「うちで決めてください」ということではなく、「どこでもいいので、決めておいてください」ということです。
比較していただいた結果、他社を選ばれても構いません。何も決まっていない状態で、あの深夜を迎えることのほうが、はるかにご家族を苦しめます。
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■ さいたま典礼から一言
私たちは創業から25年、さいたま市・上尾市・所沢市で、数え切れないご家族をお見送りしてきました。
その中で確信していることがあります。後悔の少ないお見送りをされたご家族は、ほぼ例外なく「事前に話をしていた」ご家族です。
準備をすることは、死を待つことではありません。むしろ、残された時間を安心して過ごすための準備です。「もしもの時のことは決めてあるから」と言えるご家族は、日々を穏やかに過ごしておられます。
ご相談は、電話でもLINEでも、会館にお越しいただいても構いません。お茶を飲みながら、世間話のついでで結構です。
「うちの場合、どのくらいかかるものですか」──その一言から、始めてみませんか。
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■ まとめ
・葬儀社を選ぶのに、いちばん向いていないのが「亡くなった直後」
・事前に決めておくと、費用が明確になり、電話一本で済み、家族が揉めにくい
・切り出し方は「死の話」ではなく「準備の話」として
・最低限決めるのは5つ(連絡先・規模・場所・菩提寺・予算)
・事前相談は無料。契約する必要はありません
さいたま典礼では、事前相談を24時間365日承っております。お気軽にご相談ください。
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さいたま典礼
浦和ホール/上尾ホール/所沢営業所
24時間365日 受付対応
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https://www.saitamatenrei.co.jp/
▼ 過去記事
・第12回:火葬式でも、お坊さんは呼べた
・第11回:棺に、何を入れていいの?
・第3回:夜中に亡くなったらどうする?
