見出し画像

多事争論:1年ぶり農林水産ボランティア

石川県能登地方では農林水産ボランティアの募集が続いており、(農林水産ボランティアは)1年ぶりの参加となりました。4月29日のことです。

今回従事した場所は輪島市。現地まで自家用車で赴くことになりました。

輪島市の様子は倒壊家屋の撤去が進み、更地が目立つようになりました。報道は少なくなりましたが、徐々にでも復興は進んでいるのだと思います。

今回のボランティアは市街地ではなく、農村集落が舞台となります。

訪問した先は栗農家でした。立派な栗の木が広大な敷地に何本も植樹されています。これだけの規模を確保するとなると平地では無理でしょう。いくつもの場所に分かれて栗畑が展開されていました。

ただ現実問題、輪島市は昨年度の地震、水害で甚大な被害を被っており、山中に入ると復旧が進んでいない現状があります。訪問当日も道中、重機で農道の復旧作業(つまり土砂の撤去)が行われていました。

そのような山奥にあって、作業車で資材を運ぶことが出来ません。資材の搬入は人力による作業になります。農林水産ボランティアの人手が欠かせません。肥料の運搬も片道1kmを往復。何回も運びます。
一輪車を使用して簡単なように見えますが、幾度に渡る土砂の道を押し上げるのは意外と体力を要します。

広大な敷地ですから肥料や資材は大量に必要とします。この量、もちろん自分一人で運んだものではありません。

またそれ以外にも土砂災害で崩れた造成地から土砂を移動させて、不陸が起きている場所に土砂を移動させて機械が入りやすいように整地する作業もありました。
世の中デスクワークではDXなり、生成AIが進歩しているといっても農作業は地道な人力が求められます。平地が少ない田舎ではなおさらのことでしょう。最近、登山で地道に鍛えていたのが力を発揮しました。
それでも依頼主の方からはあまり無理しないように言われました。労働災害を防止する観点から、身体を使った作業では無理は禁物なのでしょう。

休憩時には中身がほぼ栗100%の最中をいただきました。

中をぱっくり開けると栗あんがぎっしり。非常に美味しく頂きました。農作業しながらの甘いものは非常にありがたいです。

薪ストーブ。農作業の休憩小屋にありましたが、このような環境には非常に憧れます。栗もなか以外にも干し芋をあぶっていただきました。

能登は平地が少ないだけでなく、水資源が豊富でないため、大規模工場などの産業は豊かではありません。しかし農林水産業の頑張りがあるからこそ、都心部では美味しい食材を買い求めることが出来ると考えます。判官びいきではありませんが、能登の米は非常に美味しく新潟魚沼のコシヒカリに引けを取らないものだと認識します。本業仕事での出張の際はたくさん食べました。

昨今、食料品の値段が高騰し、コメ不足も叫ばれています。都心部と農村部は両輪であり、人口減少等により農村部が荒廃したら都心部だけでは食糧を賄えず生きていくことはできません。
だからこそ、このような形で(副業ができない場合は無給ボランティアをしてでも)農村部の生業を支えていく意義は大きいと考えます。都心部には人材が多く、このような手伝いを続けていくことで持続可能な農業生産体制が構築できるよう国政には期待したいところです。
農家の高齢化が進み、離農が目立ち始めています。この問題は一刻の猶予もない喫緊の課題だと考えます。

帰りは能登牡蠣を購入して帰宅しました。名古屋を朝2時30分に出発し、帰りは日没後になりました。長い1日でしたが、農林水産業の今後を自分なりに考えるという非常に貴重な経験をしました。
石川県の農林水産業をこれからも応援します。農林水産ボランティアは続きます。これからも機会を見て応募し続けます。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集