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電気柵を学ぶ農業ボランティアin能登町

いしかわ農林水産業ボランティアは今年度から石川全県下が活動対象になりました。足立保之noteも積極参加し、今回で今年度3回目になります。

いつもと同じように送迎バスで向かった先は・・

能登町時長の山口集落です。水田が広がる地形です。能登のコメどころですね。

道中、地震の爪痕がまだまだ残っている地域です。

今回はこの山口集落で電気柵の設置に取り組みます。電気柵と言えば畑で果物や野菜が食べられないようにするイメージがありましたが、今回設置する箇所は違います。

水田です。水田にイノシシ対策として電気柵を張り巡らします。イノシシはコメを食べてしまいます。秋の収穫時に食べられないように電気柵を設置していきます。前回参加した当目地区では奥能登豪雨時にイノシシがコメを食べ尽くして丸々肥えた話を笑い話的に聞きましたが、水田のコメが野生動物に狙われることは生業として非常に深刻な問題です。

イノシシを防ぐ高さは20cmと40cm。電気線を張り巡らす高さ調節は重要です。なお畑に現れるハクビシンは高さを別に調節する必要があります。

電線は金具に引っ掛けてしっかり張ります。張りが弱いとたるんで、突破されてしまいます。

そして何より、均等間隔で地面に打ち付ける棒。これがなかなか地面に刺さっていかないこと。土が柔らかく、しかもしっかりと食い込む場所を試行錯誤しながら探していきます。

まるで1つの隊列です。棒を打ち込む人。高さ調節をする人。電線を張り巡らせる人。張りを調節して完成させる人。たくさんの人が関わって、広い水田への電気柵設置が可能になります。人海戦術である以上、ボランティアは欠かせません。

作業を行った7月11日土曜日は全国的に暑く、能登も例外ではありませんでした。強い日差しに蒸し暑い天気。休憩時間にいただいた麦茶とかき氷は熱中症を防止する最強アイテムです。休憩で身体を冷やしながら断続的に進めていきます。

これが完成の一部分。これが広い水田の四方に張りめぐらされます。

最後に農道部分の電線に架けられた注意看板。電圧がかかると人間が触れても痛いそうです。イノシシならなおさらでしょうね。

暑くて食欲がわかなかったので、昼食はドライフルーツを食べました。公民館では麦茶も提供されました。涼しい屋内での休憩で少し生き返ります。

大相撲の炎鵬関。山口公民館に写真が掲げられていました。

集落の皆さんからの差し入れはいろいろ。冷たい干し柿は大きくて食べ応えがありました。

とれたて野菜。ありがたくいただきます。このような気遣いはありがたいですね。参加して嬉しくなります。

扇風機の風と日陰の室内と・・何気ない田舎の光景です。絵になりそうだったので1枚。

皆で力を合わせた結果、昼で作業が終わってしまったので少し長めに休憩します。今回も緑のシールをいただきました。この活動に興味のある方は「いしかわ農林水産業ボランティア」に。たくさんの参加者を待ち望んでいるようです。イベントみたいな感じで非常に楽しいですよ。農業の勉強にもなります。

帰りのバスまで少し時間があるので、公民館周辺を歩きます。電気柵のスイッチ。電源はソーラパネルでしょうか。

それにしてもこれだけの面積に電気柵を張り巡らせるのは大変です。しかしそれを怠ると野生動物に大事なコメを食べられてしまいます。電気柵の設置を通して米作の大変さをまざまざと見せられました。苗を植えたら終わりではない。収穫を確保する様々な労力を今回も垣間見ました。
一時の米価高騰から一転したここ最近の米価下落。消費者としては喜ばしいでしょうが、この価格で生産者はやっていけるのか?非常に考えさせられます。農村部は過疎化が進み若い世代が少なくなっているとのこと。金沢に引っ越ししてしまうのだそうです。小学校は集約が進み、スクールバスでの通学。それでも複数学年合同の編成となっており、今後米作の担い手はどうなってしまうのだろうか不安を感じます。農業は儲かる!くらいでないと日本の農業は続かないでしょう。
都市部の住民にとっては農村部に足繁く通って手伝うことしかできませんが、今後もこの取り組みを続けて、都市と農村の交流を盛んにしたいと意識を新たにした一日になりました。

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