虎屋の羊羹de親孝行|「親が元気なうちに」と思った週末
読了目安:約5分
今日の記事はホリスティックヘルスコーチさくらとしてではなく
1人の人間、娘としての視点を綴ります。
百貨店の紙袋を提げて、郵便局の窓口に並んでいました。
土曜日の午後、少し混み合うレジ列。
伝票の宛名欄に、実家の住所を書きながら思ったんです。
「これで何回目だろう。」
いつもは逆でした。
実家から段ボールが届いて、開けたら好物がぎっしり。
「ありがとう」と電話をかける。
それがずっと、わたしたちの形でした。
今日は、その順番を自分から選ぶようになった話です。
◾️ また虎屋を選んでいた

こちらの店舗に異動してくる前にそこにいたとおっしゃっていました。
デパ地下の虎屋の前で、迷わず羊羹を手に取りました。
もう何度目でしょうか。
気づけば、実家への贈り物は「虎屋」が定番になっていました。
ばっちゃも、母も、大好きだった羊羹。
子どもの頃、お盆や正月に親戚が集まると、
必ず切り分けられていたあの黒い塊。
ひんやりとした重み、包丁がすっと入る滑らかさ、
口に入れた瞬間の上品な甘さ。
ばっちゃはこう言っていました。
「羊羹はな、虎屋でねばね。味がちがう。」
(訳:羊羹は、虎屋じゃないとダメなんだよ)
一度、気を利かせて別のお店の羊羹を送ったことがあります。
美味しいはずなのに、ばっちゃはひとくち食べて、正直にこう言いました。
「うーん……やっぱ虎屋の方が美味いなぁ。」
笑ってしまいました。
好みって、ここまで一貫しているものなんだ、と。
母も、まったく同じ。
虎屋の紙袋を見せた瞬間の顔が、二人ともそっくりでした。
だから今も、選ぶのはいつも虎屋。
これはもう、わたしたちの間の「お約束」みたいなものです。
◾️ 「親が元気なうちに」と思うの

愛も入っているからでしょうね。
東京に出てきてから、実家の味は、いつも向こうから届くものでした。
お米、味噌、漬物、そして季節の贈り物。
段ボールを開けるたびに、
母の字で書かれた「体に気をつけてね」のメモや手紙が入っている。
それを読んで、少し泣きそうになる日もありました。
新卒で入った会社にいる時は(若かったこともあるけど)
どんなに あの故郷の味と手紙に励まされたことか。
ばっちゃが新鮮な朝収穫したものを入れろって母に強要したとか。

みんながそうだったわけではないと思うんです。
そういう意味では愛されていて恵まれていました。
ありがとう。
わたしはいつからだろう 実家からの宅急便に名称を付けていた(笑)
ひとつめは ふるさと直送便
ふたつめは 縁故豪華直送便
みっつめは 〇〇AZONを文字って・・・
MAMAZON(ままぞん)
TOTOZON(ととぞん パパゾン:可)
BABAZON(ばばぞん)
ね、すぐ届く感じしませんか?不思議。
いつからか勝手に好きに言っていました。感謝と愛を込めて。
でも最近、こう思うようになったんです。
「親が元気なうちにできることをしよう。」
大げさな言葉じゃなくて、ただの実感です。
ばっちゃは、もういません。
父も、もういません。
「虎屋でねばね」というあの声も、
父の「うまいなぁ」という一言も今はもう電話をかけても聞けない。
だからこそ、母がまだ元気に「わぁ」と喜んでくれる今この瞬間を、
当たり前にしたくないと思うようになりました。
贈るのは、特別な日じゃなくていい。
なんでもない週末に、なんでもない理由で。
それを、リピートしていく。
いなくなってから気づくことって、本当に多いですよね。
だから今、できることを。
お盆は先祖が帰ってくる時期、そう思うと今回送った虎屋の羊羹やお菓子は
母だけでなく ばっちゃや父も食べるんだな
そんな想像をしています。

◾️ 百貨店の中の郵便局という小さな習慣

わたしがひそかに気に入っているのは、
百貨店の中に郵便局があることです。
羊羹や他のお菓子を買って、そのままで発送できる。
この動線の良さが、続けられている理由のひとつかもしれません。
週末、伝票に実家の住所を書きながら、母の顔を思い浮かべる。
これが、わたしの小さなルーティンになりました。
翌日、実家に電話をすると、母の声はいつも弾んでいます。
「やっぱり虎屋が1番だわぁ。ありがとう。」

その一言を聞くたびに、送って良かったと思うんです。
特別なイベントじゃなくて「いつもの」の積み重ね。
それこそが、
今のわたしたちの関係を続けていくということなんだと思います。
◾️ お金は笑顔になる瞬間に変わる

正直に言うと、虎屋の羊羹は決して安いものではありません。
それを定期的に贈るとなると、なおさらです。
でも、値段のことを深く考えたことはありません。
普段のわたしは、
記録もつけるし、
セールも見るし、
80%ルールで無理はしない人間です。
でも、時々思うんです。
お金って、こういう瞬間のために稼いでいるんだよなって。
「やっぱり虎屋が1番」と笑う母の声に変わる瞬間。
電話の向こうの、あの明るいトーンに変わる瞬間。
貯金通帳の数字より、ずっと満たされる使い方が確かにあります。
◾️ 今日の80%アクション
大きな親孝行じゃなくていいんです。
今日、これだけ。
✦ いつも貰ってばかりの相手に、小さなものをひとつ贈ってみる
✦ 「特別な日」じゃなくても、なんでもない週末に贈る習慣を作ってみる
✦ 贈るときは、値段より「顔が浮かぶかどうか」で選んでみる
完璧な親孝行なんてありません。
私は親のそばにいてあげられません。
でもでもその距離感も 自分が元気で幸せでいたら
親は安心だと思うし80%でじゅうぶんです。
◾️ 最後に
「親が元気なうちに」
この言葉を意識するようになってから、贈り物の意味が少し変わりました。
自分も年齢を重ね、その分親も年齢を重ねるわけですから。
特別なことじゃなくていい。
ただ、続けること 繰り返すこと 気持ちで傍にいること。
それが、わたしにできる、いちばんシンプルな親孝行なのかもしれません。
あなたが最近、大切な人に贈ったもの何かありますか。
コメントで教えてもらえたら、嬉しいです。

愛と感謝をこめて🕊️
ホリスティックヘルスコーチ さくら
いいなと思ったら応援しよう!
もしこの記事が、あなたの今日をほんの少し整えたなら
白湯一杯分の気持ちでチップを贈っていただけると嬉しいです。
あなたの温かさが、次の記事の言葉になります🌸
応援どうぞ宜しくお願いいたします。
