第2期|第7話|書く前に答えを決めなくていい
おはようございます。
Kana Sakuraです✨
前回の記事↓
第6話では、
自分では「普通」だと思っていることが、
誰かにとっては面白いこともある。
そんな話を書きました。
そして最後に、ひとつ疑問が残りました。
何かを書こうとするとき、
最初から、その話の「意味」まで決める必要があるのだろうか。
ということです。
たとえば失敗した話を書くなら、
「この経験から、私は○○を学びました。」
最後は、そんなふうにまとめた方がいい気がします。
何かに悩んだ話なら、
「だから私は、こう考えるようになりました。」
と答えを出す。
読んでくださった人にも、
「なるほど。」
と思ってもらえる。
きれいです。
ちゃんと終わります。
でも最近、
その「ちゃんと終わる」が、
少し気になっています。
私は文章を書き始める前に、
「今日はこれについて書こう。」
と決めます。
ここまでは普通です。
ところが、その次に、
「それで、結局何が言いたいの?」
と自分に聞き始めることがあります。
まだ一文字も書いていないのに。
「この話から何を伝える?」
「最後はどうまとめる?」
「読んだ人に何を持ち帰ってもらう?」
そうやって先に答えを作ってから、
そこへ向かって文章を書いていく。
もちろん、この方法が必要な文章もあります。
何かを説明するとき。
情報を伝えるとき。
自分の考えを明確に伝えたいとき。
ゴールが決まっていた方が、ずっと書きやすい。
でも、
すべての文章がそうなのだろうか。
最近、少し分からなくなってきました。
というのも、
書き始めたときに考えていたことと、
書き終わったときに考えていることが、
違うことがあるからです。
「今日はこの話を書こう。」
そう思って書き始める。
最初は、
Aについて書いていたはずなのに、
途中で、
「あれ?」
となる。
そして、
「私、本当に気になっていたのはこっちかもしれない。」
とBが出てくる。
さらに書いていると、
今度はCまで出てくる。
最初に考えていたAは、
どこへ行ったのでしょう。
たぶん、その辺にいます。
でも、
文章を書いているうちに、
自分でも気づいていなかったものが出てくる。
これは、けっこう面白いです。
文章を書くことは、
頭の中にある完成品を、
文字に変換する作業だと思っていました。
でも実際には、
書きながら初めて、
「私、こんなこと考えていたんだ。」
と気づくことがあります。
だとしたら、
書く前に答えを決めてしまうと、
その途中で出てくるものを、
見落としてしまうこともあるのかもしれません。
たとえば、
友人と話しているとき。
最初から、
「今日の会話では最終的に、この結論へ到達します。」
なんて決めません。
もし友人に言われたら、
ちょっと嫌です。
「今日の会話のゴールは三つあります。」
と言われたら、
たぶん私は、
「会議?」
と思います。
普通の会話は、
もっと適当です。
「あのさ。」
から始まって、
全然違う話に飛んで、
途中で笑って、
「そういえば。」
とまた別の話になって、
最後には、
最初に何の話をしていたのか忘れている。
でも、その途中で、
思ってもいなかった話が出ることがあります。
「私、実はこう思ってたのかも。」
話している本人が、
自分の言葉を聞いて気づく。
文章にも、
それと似たところがある気がします。
書く前には分からなかったことが、
書いている途中で見えてくる。
そう考えると、
文章には、
「考えたことを書く」
だけではなく、
「書くことで考える」
という使い方もあるのかもしれません。
今回の第2期を始めるとき、
私は100話分の設計図を作りました。
でも、
100話を書いた先で何が見つかるのかは、
まだ分かりません。
むしろ、
分からないまま始めています。
第1話を書いて、
第2話を書いて、
第3話を書いて。
ここまで7話を書いてきました。
その途中でも、
「あれ?」
と思うことが何度かありました。
第5話では、
内容は忘れているのに、
そのときの空気だけ残っていることがある。
というところで、
一度立ち止まりました。
あのとき、
「つまり答えはこれです。」
と決めることもできたと思います。
でも、
決めませんでした。
まだ5話だったから。
というのもあります。
あと95話もあるのに、
開始早々、
「分かりました!」
となったら、
残りがかなり気まずいです。
第6話。
「昨日答え出ましたけど、今日は何を書きましょう。」
第7話。
「まだ答えは同じです。」
第8話。
「やっぱり同じです。」
……100話まで長い。
でも、それだけではありません。
本当に、
まだ分からないからです。
今見えているものが、
50話を書いたあとにも同じように見えているのか。
80話を書いたら、
まったく違うことを考えているのか。
100話目で、
「最初に考えていたこと、全然違った。」
となるのか。
それも分かりません。
だから今回は、
少し答えを急がずに書いてみたいと思っています。
もちろん、
何も考えずに書く、
ということではありません。
一話ごとに、
そのとき考えたことは書く。
今の自分なりの答えが出ることもある。
でも、
その答えに、
すぐ大きな丸をつけない。
「今のところ、こう思う。」
くらいにしておく。
そして次の記事を書く。
すると、
前の記事では見えなかったものが、
また出てくるかもしれない。
書く前に答えを決めないというのは、
迷ったままでいることとは、
少し違う気がします。
答えがないから書けない。
ではなく、
答えがないから、書いてみる。
何を考えているのか分からないから、
言葉にしてみる。
書きながら、
「あ、私はここが気になっていたんだ。」
と気づく。
それなら、
文章は答えを発表する場所だけではなく、
答えを探す場所にもなります。
そう考えると、
少し書きやすくなる気がします。
「ちゃんとした結論を出さなきゃ。」
と思わなくてもいい。
今日はここまで分かった。
でも、
まだ分からないところがある。
だったら、
そこからまた次を書けばいい。
もしかすると、
この100話も、
そうやって進んでいくのかもしれません。
答えを100回書くのではなく、
100回考えてみる。
途中で考えが変わってもいい。
前に書いたことと、
少し違うことを言い始めてもいい。
それは、
間違えたというより、
続きを考えた結果なのかもしれません。
さて。
第7話を書き終わろうとしています。
今日は、
「書く前に答えを決めなくてもいい。」
という話を書きました。
……と言いながら、
最後にきれいな答えを出したら、
今日の記事そのものが台無しです。
なので、
今日はここで終わります。
まだ分かりません。
ただ、
分からないまま書いてみるのも、
思っていたより面白い。
今は、それくらいです。
そして明日、
また何か違うことを考えているかもしれません。
それも、
ちょっと楽しみです。
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