モノトーンの空に、暖かな列車の光|阪急神戸線・武庫川の風景【2026.09.07】
この日の武庫川は、夕焼けを期待できそうな空ではありませんでした。
空一面に広がる雲。
鮮やかな赤やオレンジに染まるような気配もありません。
でも、空を眺めていると、少し気になるものがありました。
雲の濃淡です。
一見すると白っぽい曇り空。
それでもよく見ると、厚い雲があるところ、薄い雲があるところ。
同じ白やグレーの中にも、いろいろな明るさがあります。
「今日は、この空を撮ってみよう。」
そう思いました。
そして、武庫川の水面を見ると、そこにも同じ空の色が映っています。
空も水面も、鮮やかな色はありません。
まるでモノトーンのような世界です。
でも、何もないわけではない。
白からグレーへ。
グレーから少し濃いグレーへ。
色ではなく、濃淡によって空の表情が見えてきます。
あとは、この風景の中に列車の灯りが入ればいいな。
そんなことを思いながら待っていました。
しばらくすると、阪急電車が武庫川橋梁へやって来ました。
モノトーンのような風景の中に見えたのは、
暖かな色の列車の灯り。
「この色、いいな。」
そう思いながらシャッターを切りました。
鮮やかな夕焼け空ではありません。
でも、この日には、この日にしかない空の表情がありました。
そして、その静かな色の世界へやって来た、暖かな列車の光。
今日の【空と鉄路のあいだ】は、そんな一枚です。
皆さんは今日、
どんな風景が心に残りましたか。
また次の風景でお会いしましょう。
昨日の【空と鉄路のあいだ】
昨日は、雨の有楽町でした。
最初に予定していた東京交通会館のテラスでは撮影できず、別の場所で挑戦した新幹線の流し撮りもうまくいきませんでした。
そこで場所を変え、もう一度景色を見てみる。
そして生まれたのが、停車中の列車を止め、雨の中を歩く人を動かした一枚でした。
思い描いた写真が撮れなかったら、もう一度その場所を見る。そこには別の一枚があるかもしれない。
そんな撮影について書いています。
→ 昨日の【空と鉄路のあいだ】
「夕焼けがない空」を、どう一枚の写真にしたのか
今回の写真には、鮮やかな夕焼けも青空もありません。
あるのは、白とグレーを中心とした曇り空です。
以前の私なら、この空を見て、別の撮影場所へ向かっていたかもしれません。
でも今回は、ここに残りました。
なぜ、この空を撮ろうと思ったのか。
そして、なぜ列車を大きく撮らず、空と武庫川の水面をこれだけ大きく入れたのか。
ここから先では、
一見すると「何もない」と思ってしまいそうな曇り空から、何を見つけ、どう一枚の写真にしていったのか。
実際に撮影時に考えていたことと、撮影からPhotoshopでの現像までを振り返ってみます。
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夕焼けは期待できない。それなら何を撮る?
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