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本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第76番 イギリス (Sinfonia No.76, 1782)

交響曲第76番、第77番、第78番は、「イギリス交響曲」と呼ばれています。

1780年ころ(アメリカが独立したばかりのころ)、ハイドンさんはイギリスでとても人気があり、おそらく4代目アビンドン伯爵のウィロビー・バーティー(Willoughby Bertie, 4th Earl of Abingdon)さんがハイドンさんをイギリスに招待しようとしていました。そのため、ハイドンさんはイギリスに行くつもりで「イギリス交響曲」と呼ばれるこれら3曲の交響曲を作曲しました。

ところが、おそらくハイドンさんの主人であるエステルハージ候がハイドンさんのイギリス行きに反対したため、ハイドンさんのイギリス行きは中止になり、この3曲の交響曲は、パリとロンドンの出版社に売られたのでした。

イギリスの20世紀の作曲家ロバート・シンプソン(Robert Simpson, 1921-1997)さんは、その交響曲第4番変ホ長調の第3楽章で、ハイドンさんのこの交響曲第76番第1楽章を引用しました。

交響曲第76番変ホ長調(Sinfonia No.76 Es Dur, Hob.I:76)
第1楽章 Allegro 「イギリス交響曲」と呼ばれている先入観かもしれませんが、なんとなくイギリスを感じさせる楽章に聴こえます。
第2楽章 Adagio, ma non troppo この緩徐楽章はロ長調で始まりますが、すぐに短調になり、なにやら悲劇を予感させ、再び長調に戻るものの、本格的な悲劇が始まります。また長調に戻り、ソロヴァイオリンで締めくくられます。
第3楽章 Menuet & Trio. Allegretto 民族舞踊のように始まり、メランコリックな響きが加わります。
第4楽章 Finale. Allegro ma non troppo 鳥が囀るようなかわいらしいメロディーの楽章ですが、意外なクライマックスを築きます。

この交響曲第76番を十八番にしていたギュンター・ヴァント(Günter Wand)さん指揮NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団(NDR Elbphilharmonie Orchester)の演奏です。

(by R)

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