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komaki_kousuke
波の音【#シロクマ文芸部】
「波の音は普段は気にならないものなんだよ、海の町の人は」
音が気になって眠れない私に、彼はそう言って笑ってた。
「だけどね、雨風の強い日や、自動車すら通らない深い夜は、とてもよく聞こえるんだ。耳を澄ませているうちに、眠りに落ちてしまうけどね」
彼の腕の中は、波の音が気にならないほど安心できた。
今の私は、波の音を気にせずに眠れる。深海の様な夜には、今でも彼の腕の中が恋しく、遠い波の音に耳を澄ませている。
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