アオジまみれで大満足!三ツ池公園
Z50IIを返却し、再びわたしの手持ちカメラはレンタルの P950ひとつになった。今日の天気予報は晴れ。これは行くしかない。前日の雨でウズウズしていたわたしは速攻で準備を始める。午後から仕事だが、なに、半日あれば(バッテリー的にも)充分だということで出掛けた。
始バスで向かったのは三ツ池公園。早朝のため公園の正面で降りられるバスはなく、いつもと違うルートのバスに乗った。
坂道をぐんぐん登り、降りたところからまた更に歩きで登る。だから公園に着いた時すでに標高の高い位置にいた。
到着したのは7時ごろ。ランナーや犬のお散歩をしている人がちらほらいる。どうやらここは北口の入口らしい。薄暗い森の中、ある一点を見つめている男性がいた。
近付くとお仲間だということがわかる。カメラを森の中へ向けている。わたしも慎重に双眼鏡とカメラを取り出して同じ方向を見つめた。

いきなりコゲラに会えるなんて!コゲラはちょこちょこと木を乗り換えながらあらゆる樹皮をつついている。薄暗いのでどうしても P950のピントが合わない。そしてフリーズ。つくづく思う、もう P950には戻れないと。
どうにか写真に収めてカメラを下ろしたところ、どうも様子がおかしいことに気付いた。先客カメラマンのレンズが一向に動かない。コゲラはあんなに動き回っているのに。今度は双眼鏡で同じ方向を見つめた。

ジョウビタキ♂!(※3月22日早朝修正:ジョウビタキじゃなくてヤマガラです。思い込みってこわい!ご指摘下さってありがとうございます!)
まさかここで見られるとは思わなかったのでシャッターを切る。先客カメラマンが撮影を終えて移動したので、同じ場所に立ってジョウビタキを写した。
ジョウビタキ ヤマガラがいなくなり、今度はわらわらと小鳥が集まってくる。シジュウカラの群れだ。さすが早朝、さすがゴールデンタイム。
しばらくここで観察をしつつ他の鳥もいないか探していた。だがヒヨドリの姿が多くなってきたことに気付く。反対にシジュウカラは見えなくなってしまった。



ここを離れるか迷うわたしの背中を後押しするように、数羽のカラスが頭上で騒ぎ始める。
とてもうるさい。非常にうるさい。何やらパンのようなものを咥えたカラスが数羽のカラスに追いかけ回されている。カラスの鳴き声が怒りを孕むものに変わった。独り占めするなと言わんばかりに。
ここに留まることを諦めたわたしは歩き始めた。カラスの鳴き声から逃れること30分。地面をつつくシジュウカラとようやく再会する。


東京港野鳥公園でもらったシジュウカラのピンバッジのこともあり、思い入れをもって撮影したくなる。同じ目線で撮りたくなり、しゃがんで必死に体幹をキープしながらシャッターを押す。手ブレしたカメラのファインダーに黄色の何かが写った。……黄色?

先程のジョウビタキ♂もそうだが、見るのが2回目だから思ったよりも冷静にアオジの姿を追いかけられる。シジュウカラそっちのけでわたしはアオジと同じ目線を楽しんだ。



ランナーが来たのでアオジ会は解散となった。早朝のこの時間に来るなら少しでも人の少ない平日の方が撮りやすいかもしれない。以前来た時よりも蕾ひらく桜を眺めながら歩く。
またカラスが騒がしくなり、子供のはしゃぐ声も聞こえてくる。8時半になっており、そろそろ朝ごはんを食べるか考えつつもなかなかカメラを下ろす気になれなかった。どうにももったいなく感じてしまうのだ。
なるべく傾斜や階段を降りないルートを選んで鳥を探す。できればカワラヒワに会いたい。以前一度だけ見たと思っていたものはアオジだったと最近気付いたので、きちんとこの目で見たかった。
そんなわたしの足元を素早く鳥の影が横切る。ハッと気付いて後ろを振り向き、カメラを構えた。

撮影のとき、知らない鳥だとどうしても頭がぐるぐるする。なんだあれは、ジョウビタキと同じオレンジ色で、でも顔が違う、なんだあれは?
ほぼ真上にいて近いのだが、木の枝が邪魔で顔が見えない。少しでも身じろぎすれば飛んでいってしまいそうだ。
どうにか撮って図鑑と見比べたい、この時はそんなことばかり考えていた。

見知らぬ鳥に出会えた余韻というのはいつ味わってもたまらない。池の見えるベンチで朝食にしようと傾斜を降りる。
途中で野球場にムクドリの群れを見つけつつ、池にいるカモ類を片っ端から写真に収めた。ファインダーに写るその姿の名前を意気揚々と(心の中で)叫びながら。


さすがにオカヨシガモには思考が固まった。ローディングを繰り返してオカヨシガモかな、と見当をつける。これまた図鑑で確かめる必要があるだろう。それが楽しくてやめられない。

カイツブリが草陰でひっそりと佇んでいた。いつも忙しく潜っては浮かび上がる姿しか見たことがないので、朝の早い時間にはしっかり体を休めるのだと嬉しくなった。今のところ、いちばん好きな鳥はカイツブリだなと思っている。

マガモがいる。この池はカルガモやキンクロハジロが多いので、その頭の色はとても目を引く。
しかしその横に見慣れないカモを見つけて驚いた。三ツ池公園では初めて見る、ハシビロガモだった。


ハシビロガモは木陰でゆっくりくつろいでいる。メスの姿は見つからない。集中してシャッターを切るわたしの背後で「カワセミかな?」と期待を込める囁きが聞こえた。
違うんですよ、ハシビロガモです。末広がりのクチバシがチャーミングな鴨なんです。脳内で返事をしたわたしは日当たりのいいベンチへと向かった。
屋根があるベンチならカラスにもバレないだろう。ようやく朝食を食べて図鑑を調べた。ヤマガラとオカヨシガモ。しっかり答えを手に入れた喜び。
ただ、1羽だけよくわからないカモ類がいたのだが、さっぱり名前がわからなかった。家に帰って少し厚めの図鑑を見てもわからない。交雑種だろうか?わかる方、よかったら教えてください。



少し遅めの朝食を終えたわたしは、気合を入れ直して土の階段を登る。街並みを見下ろす達成感。けれど先程と違って太陽が眩しい。逃げるように薄暗い森の影を探す。
何かが飛んだ。ヒヨドリサイズだ。じゃあヒヨドリか?カラスが鳴いている。胸騒ぎがして辺りを注意深く眺める。木の枝にその鳥は、いた。

あれは!わかる!鳥師匠の友達が教えてくれた!たしかガビチョウだ!鳴き声が凄まじくうるさいらしい。名前のインパクトもあり図鑑で調べていたのでよく覚えている。何より特徴的な目元がわたしの予測を確信に変えていた。
その鳥は外来種のページに描かれていた。カラスに負けじと鳴き叫んでいたが、やがてぴたりとクチバシを閉じてしまった。微動だにせず木の枝に止まって辺りを警戒している。わたしの興味津々な眼差しに怯えたのだろうか。名残惜しくもその場を離れた。

今度はしゃがみ込んで動かない女性の背中を見つけた。その体勢には覚えがある。同じようにしゃがみ込み、女性のその先の地面を睨み付けた。




少し前まで出会えなかったアオジを2回も見られるなんて。それに、アオジがいるところには他の鳥もいることが多い気がする。コゲラを見てそう思ったわたしは、慎重に足音を殺しながら歩いた。
開けた場所に出た。桜の木が何本も植えられている。日当たりのいいところだが、桜はまだ蕾のままだった。その枝に止まる柔らかな褐色。すぐにピンときた。



少し前までモズを知らなかったのに、今はわかる。そのことがただただ嬉しい。近ごろモズが好きな方のnoteをフォローさせていただいたこともあり、ご利益があったなとニヤけてしまう。


最後に池でカモを眺めては写真を撮ったが、ここでバッテリーが切れた。時間的にはちょうどいい。
仕事に向かうとなると途端に重くなる足を動かして、今日の三ツ池公園の鳥見を大満足で終えた。惜しむらくは途中名前がわからない鳥が何羽かいたことか。引き続き図鑑で模索してみようと思う。
ここまでご覧頂きましてありがとうございました。
おまけ


