「私らしく書いて」が毎回効かない理由——AIに自分の失敗を覚えさせると出力が変わる(実際に使う5ファイルとプロンプト集)
Claudeに「私らしく書いて」と指示するたびに、どこかテンプレートっぽい文章が返ってきていませんか?
言葉で指示するほど、Claudeは「一般的に良い文章」を出力します。あなたの声には近づかない。
本記事では、システムプロンプトの言葉ではなく「過去の文章・クセ・価値観・失敗」をファイルで渡すことで出力を変える手法と、CCIが毎日使っている5ファイルのテンプレート全文・用途別プロンプト集を公開します。
この記事を最大限活用するための前提:
claude.ai Proプラン以上が必要(月額約3,000円)。無料プランではClaudeプロジェクト機能が使えません。
無料プランの方でも、後述の最小実験(3分)だけなら今すぐ試せます。
対象: Claudeを使ってnote記事・Xポスト・ブログを書いている人。コーディング目的の記事ではありません。
なぜ「言葉での指示」が限界を迎えるのか
「断定的に書いて」「短文で」「私らしく」——これらは指示として正確だ。問題は、Claudeが「あなたの声」を知らないことにある。
@kilo_cpa氏の言葉が核心を突いている(2026-06-04、いいね21):
> 「the system prompt is the free part. the files are the part that took him years.」
> システムプロンプトは入口に過ぎない。ファイルこそが、何年もかけて作ったものだ。
言葉で説明できる「スタイル」より、実際に書いた文章・積み上げた失敗・持っている価値観のほうが、はるかに正確に「あなたの声」を定義する。
今すぐ試せる体験:「失敗を覚えさせる」と何が変わるか
5ファイルの中で最も差別化になるのが my_mistakes.txt(過去の失敗・バイアス記録)だ。これだけ先に体験してほしい。
手順(3分):
claude.aiを開き、新しいチャットのシステムプロンプト欄に以下を追加する:
私は過去に以下の失敗をしています。文章を書く際、同じパターンに陥りそうになったら指摘してください。
・タイトルに「〇選」と書いたが本文の数が一致していなかった
・「実際に試した」と書いたが確認が甘く後から誤りが発覚した
・AIが生成した文章をそのまま使い、読者に「AIっぽい」と言われた
そのうえで「AI時代のライターについて短く書いて」と指示する。
出力が終わったら「この文章に私の失敗パターンに当てはまる箇所はありますか?」と続けて聞く。
記録なしと記録ありで何が変わるか:
同じ指示「AI時代のライターについて短く書いて」を試した。
記録なし:
> AI技術の急速な発展により、ライターを取り巻く環境は大きく変化しています。生成AIを活用することで、コンテンツ制作の効率化が期待できる一方、人間ならではの創造性や感情表現の重要性も再認識されています。今後のライターには、AIを使いこなすスキルと、AIには生み出せない独自の視点を持つことが求められるでしょう。
→ 丁寧で無難。「求められるでしょう」という推測語尾。指摘は来ない。
記録あり(my_mistakes.txt設定済み):
Claudeの出力:
> AI技術の急速な発展により、ライターを取り巻く環境は大きく変化しています。生成AIを活用することで、コンテンツ制作の効率化が期待できる一方、人間ならではの創造性や感情表現の重要性も再認識されています。今後のライターには、AIを使いこなすスキルと、AIには生み出せない独自の視点を持つことが求められるでしょう。
>
> ⚠️ 失敗パターンの確認:
> 「求められるでしょう」→ 推測語尾です。登録された失敗パターン「AIっぽい文章」に該当する可能性があります。「求められる」に変えますか?
> また文全体が長く、1文あたりの字数が多い傾向があります。修正しますか?
この「⚠️ 失敗パターンの確認」が自動で付いてくる。文章を出力しながら自分のミスを拾ってくれる編集者を持つ感覚だ。
「指摘してくれるAI」を持てるかどうかが、5ファイルの最大の価値だ。
ここまでが無料で体験できる範囲。有料パートでは5ファイル全文テンプレートと、CCIが日常で使っている用途別プロンプト集を公開する。
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