vol339 「お金の使い方」はサイエンスではなく、アートである ____「アート オブ スペンディング マネー」を読んで
こんにちは、森山さなです。
今回は、「お金の使い方」について、ある本を読んで深く考えさせられたので、その内容をシェアしたいと思います。
その本とは、モーガン・ハウセル氏の著書に関連するテーマ、「アート・オブ・スペンディング・マネー」についてです。
私たちは普段、お金を「増やす」ことには一生懸命になりますよね。
「どうすれば効率よく貯まるか」
「どの投資信託がリターンがいいか」
といったことは、数字で答えが出る世界、つまり「サイエンス(科学)」の領域です。
でも、一度手に入れたお金を「どう使うか」となると、そこには正解がありません。
それぞれの価値観や性格、何に幸せを感じるかが大きく関わってくる。
つまり、お金の使い方は「アート(芸術)」なんだという考え方です。
この「アート」としての側面から、私が共感したポイントをいくつかご紹介します。
◯人それぞれ、何に幸福を感じるかは異なる
まず大前提として、「何が幸せか」は人によって全く違います。
誰かにとっては「高級車に乗ること」が幸せかもしれないし、別の人にとっては「家族と公園でお弁当を食べること」が最高の幸せかもしれない。
ここで一番不幸なのは、「人に左右される(比較する)使い方」をしてしまうことです。
「あの人が持っているから」「世間的に良さそうだから」という理由でお金を使っても、自分自身の心は満たされません。
だからこそ、まずは「自分自身をよく理解すること」が第一歩です。
「自分は何をしている時が一番幸せなのか?」
この問いに即答できる人は、お金の使い方がとても上手な人だと思います。
◯幸せの対比が重要
本の中で特に印象に残ったのが、「幸せの対比」という考え方です。
人間は悲しいことに、「贅沢」にはすぐに慣れてしまいます。
毎日高級なステーキを食べていたら、最初の感動は薄れ、それが「当たり前」になってしまう。
だからこそ、贅沢を最大限に愉しむためには、普段はあえて「シンプルな生活」を送ることが大切だということです。
「ハレとケ」のメリハリをつけることで、たまにする贅沢が何倍にも輝いて感じられる。
これは、節約のためというよりは、むしろ「喜びを最大化するため」の知恵なんですね。
我が家でも、普段の食事や生活は質素にしつつ、家族旅行や記念日には思い切って使うようにしていますが、このメリハリがあるからこそ、特別な時間がより愛おしく感じられるのだと再確認しました。
◯静かな複利という考え方
もう一つ心に響いたのが、「静かな複利」という言葉です。
これは、他人と比較せず、自分の中に「ベンチマーク(基準)」を持つということ。
「あの人よりお金持ちになりたい」という外部との競争ではなく、「昨日の自分より少しだけ豊かになる」「自分の目標に向かってコツコツ進む」という内なる成長を重視する姿勢です。
「豊かになる方法は、ゆっくり進むこと。早く得たお金は早く失いやすい」
という言葉もありました。
時間をかけて築いた資産や、自分なりの価値観に基づいたお金の使い方は、そう簡単には揺らぎません。
周りの雑音に惑わされず、自分らしくお金を使い、貯めていく。
それが、長く続く安心と幸福につながるのだと思います。
◯日常に幸せを見つける
最後に、この言葉を胸に刻みたいと思います。
「何気ない日常に幸せを見つけられなければ、お金を得ても幸せにはならない」
お金はあくまで「手段」であり、それ自体が幸せを運んでくるわけではありません。
道端の花に季節を感じたり、家族と笑い合ったり、淹れたてのコーヒーの香りに癒やされたり。
そんな「タダ」で手に入る日常の幸せを感じられる心があってこそ、お金というツールも生きてくるのだと思います。
資産形成も大切ですが、それと同じくらい「自分にとっての幸せな使い方(アート)」を磨いていきたいですね。
少しでも参考になれば幸いです。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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