🌙短編保護猫エッセー│雨上がりの夜、猫たちの待つ灯りへ🐾
今日も無事に仕事が終わりました。
課題は相変わらず山積みで、正直ストレスもあります。
それでも、生活のために働いているのだから仕方がないですね。
「今日も疲れたなぁ」と小さくつぶやきながら、会社のドアを後にしました。
12月初旬、18時。
外はすっかり真っ暗で、昼間よりも空気がひんやりしています。
手袋を忘れてしまったせいで、ポケットに入れた手先がじんじんと冷たくなっていきます。
雨上がりの夜空には、雲の切れ間から月明かり。
濡れたアスファルトにその光がぼんやりと映り込み、街全体が少しだけ優しい表情をしているように見えました。
これから混んだ電車に揺られて帰るのかと思うと、少しだけ気が重くなります。
それでも――
家族、そして黒猫サナとキキが待っている家に帰れると思うと、自然と足取りは速くなっていました。
「今日も出迎えてくれるかな?」
そんな無駄な心配をしながらも、玄関の灯りを思い浮かべるだけで、胸の奥に小さな温もりが灯ります。
あのふたりの姿を思い出すと、不思議と明日への力が湧いてくるから不思議です。
ドアを開けた瞬間の空気。
それは、外の冷たさとはまるで違う、やわらかな温度。
今日もまた、きっとあの場所で待っていてくれる──そんな確信にも似た想いを抱きながら、私は家路を急ぎました。
忙しさの中で、つい忘れてしまいがちな「帰れる場所」。
誰かが、何かが、静かに待っていてくれる場所があるだけで、人はこんなにも前を向けるのだと思います。
あなたにも、そんな“心が温まる楽しみ”はありますか?
大きな幸せでなくていい。小さくても、確かに明日へつながる灯りのようなもの。
今日も一日、お疲れさまでした。
冷たい夜の向こうに、ちゃんとやさしい灯りは待っています。


