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tomotaka2018
#63 生者必滅(しょうじゃひつめつ)
生者必滅(しょうじゃひつめつ)
生きているものは、必ずいつか滅する。
それは人に限らず、感情も、立場も、
栄えも、苦しみも同じです。
「生まれたものは、必ず終わる」——
これは冷たい諦めではなく、
仏教が見つめてきた厳然たる真理です。
私たちは日々、老い・別れ・失敗・不安など、
避けられない現実に出会います。
しかし、その多くは考えてもどうにも
ならないことです。
未来の死、他人の心、過去の出来事。
どれほど思い悩んでも、
現実が変わるわけではありません。
禅は、そこに執着し続ける心そのものを
静かに手放す道を示します。
「どうしようもないことは考えない。
ほっておく。」
これは投げやりではなく、無駄な消耗をやめ、今に力を戻す智慧です。
生者必滅と知れば、
・永遠に続くものはない
・今の苦しみも、やがて形を変える
と分かります。
だからこそ、消えていくものにしがみつくより、
今できること、今味わえることに心を向ける。
今日の呼吸、今日の仕事、今日の一言。
それだけを丁寧に生きる。
先のことを思い煩い、どうにもならないものを
抱え込むのをやめたとき、
心は不思議なほど軽くなります。
生者必滅とは、
「すべては終わる」という絶望の言葉ではなく、
「だから、今を無駄に悩まず生きよ」
という、静かで優しい禅の教えなのです。
