グルーヴは認知症予防になる?~なぜ「音楽 × 医学」 なのか(第5回:最終回)
第5回 《最終回:広がる音楽の未来》
~音楽が社会のインフラになる未来へ~
※この記事は私の個人的な視点と妄想まじりの考察です。 イヤホンでこの曲を流しながら読むと、書いてあることがそのまま“体感”として入ってきます。THE COLLECTORS 「お願いマーシー」MUSIC VIDEO

最終回となる今回は、脳科学を元に音楽と医学の連携が実現したとき、その"言葉になっていない可能性”について話したいと思います。
❶演奏は「上手く弾く」から解放される
これまでの音楽教育は、
正確に弾く
間違えない
上手い・下手
聴かせるための演奏
こうした価値観が中心でした。
しかし、もし演奏そのものが、
脳と身体を整える“トレーニング”として価値を持つ
としたらどうでしょう。
・人に聴かせる必要がない
・上手い必要はない
・楽器でなく「手拍子」でも良い
・間違えてもいい
・ただ“対応する”だけで脳が動く
「弾ける人だけのもの」だった音楽が、 もっと広く、もっと自由なものになる。こうなると、演奏のハードルは一気に下がります。
❷演奏をすると、音楽鑑賞の深みが増す
これは多くの方が体験していることですが、 演奏を経験すると、同じ曲でも“聴こえてくるもの”が増えていきます。
たとえば、今流しているTHE COLLECTORSの「お願いマーシー」を聴きながら…ただ聴いているだけでは気づかなかった、
・跳ねすぎない8ビート
・少し後ろに寄りかかるベース
・カッティングが生む細かな揺れ
・前に乗るボーカル
・そして一拍ごとに呼吸を合わせるバンド。
こうした “身体でしか分からない情報” が、 演奏経験を通すと一気に立ち上がってきます。
演奏の経験を重ねると、 この「揺れの幅」「跳ねの角度」「重心の置き方」の繊細さに、ふと気づけるようになっていきます。
演奏は、鑑賞の深みを増すための最も強力な方法。 「聴くために弾く」という逆転が起きるのです。
❸音楽は決してオワコンではない
まだまだあります。
ここでは詳しく述べませんが、例えば、音楽家の活動は芸術の枠を越えて健康の領域へと役割が広がり、楽器メーカーにも“整えるための楽器”や“脳を動かすデバイス”といった新しい市場が開けていきます。
ここまで読んでくださった方なら、 音楽が「終わったコンテンツ」どころか、 むしろ これから新しい役割を獲得していく存在 だと 自然に想像できるのではないでしょうか。
■最後に
私がどうしても強調したいのは、この「医学 × 音楽」のモデルは、日本だからこそ最初に形にできるのではないか、ということです。
世界に先んじて高齢化が進み、 医療インフラは世界トップレベルで、 音楽教育を大切にしてきた歴史があり、 さらに世界的な楽器メーカーが数多く存在する。そして何より、日本人は本当に音楽が大好きです。
THE COLLECTORS の「お願いマーシー」は、コロナ禍で自宅待機が続いた時期に生まれた曲。
「僕の~胸が~♪ 、8ビートで踊る♪ 」
苦しい時に、音楽の身体性をまっすぐに讃える曲のあるこの国こそ、音楽の新しいフロンティアを切り開いてほしいなぁと、妄想をする今日この頃です。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
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■1回〜5回までをひとつのマガジンにまとめました。 よろしければ、こちらから通しで読んでみてください。
※本記事は筆者の経験と考察に基づくものであり、医学的助言を目的としたものではありません。音楽と医学の関係を考えるきっかけとしてお読みください。
