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面白い話を書く上で、小説を読むべきだとは思わない

二つの技術は、別物だと思っている

先に結論を書く。

面白い話を思いつくことと、本を読むことは、たぶん直接つながっていない。

だが、小説を書きたいなら読まないとダメだ。

この二つは矛盾していない。話を作る技術と、それを小説の形にする技術が、別物だからだ。

処女作を書き上げてみて、そこを痛感した。

月に一冊くらいだった

正直に書いておくと、以前は月に一冊程度しか読んでいなかった。

今は結構読んでいる。

変わったきっかけがある。

自分の書いているものと似たジャンルの作品を読んだ。読んで、放心した。

これと戦うのか、と思った。

それまで、自分がどの棚に並ぶのか実感していなかった。並ぶ場所を初めて見た、という感じだった。

話の作り方は、読書から来ていない

一方で、話を思いつくことについては、読書の影響をあまり感じていない。

自分がやっているのは、感情を分解して、再演することだ。

会ってきた人を投影する。この人はこういう場面でこう感じたはずだ、というものを取り出して、別の状況に置き直す。

これは本から学んだものではない。実際に見てきたものから来ている。

だから、面白い話を書く上で読書が必須だとは思わない。話の種は、本の外にもいくらでもある。

問題は、形にする側だった

書いてみて分かったのは、種があっても形にならない、ということだった。

直しても直しても、上手くいった感じがしない。

どこが悪いかは分かる。だが、どう直せばいいかが分からない。

引き出しがないのだと思う。

地の文を書くことがない

自分は、地の文が苦手だ。

正確に言うと、書くことがない、と思ってしまう。

情景描写を、あまり必要だと感じない。登場人物の心情を出すためや、時間の経過を示すためには使う。だがそれ以外では、本当に最低限しか書いていない。

感情に結びつかないものは、書かない。

これは方針としてやっていることでもある。自分は情景描写のために小説を書いているわけではない。書きたいのは感情で、行動と、どんな声だったかがあれば足りると思っている。

ただ、方針だと言い切りたい一方で、実感としてはやはり苦手意識がある。

書けないから書かない、のか。書く必要がないから書かない、のか。自分でも区別がついていない。

たぶんノベルゲー派だからだと思う。あちらは地の文が最小限で、立ち絵と音声が全部やってくれる。あの形式から来ると、地の文は正直、いらんもんに見える。

ラノベは一般文芸とも違うし、普通に難しい。

それでも、言い訳は通らない

ここで自分に言い訳をしたくなる。読んでいないから書けないのだ、と。

だが、それも通らない。

虚淵玄氏は、文学作品をあまり読まないらしい。それであの語彙で書いている。

読んでいない人が、いっちょまえに書いている。

だから「読んでいないから書けない」は成立しない。読書は必要な条件ではあっても、それだけで書けるようになるものでもない。

読んでいないことは、言い訳にならない。読んでいないのに書ける人がいる以上、足りていないのは別のものだ。

そのうえで、自分に関して言えば、読んだ方がいいことは確かだと思っている。

具体的に何が駄目だったか

改稿していて気づいた癖を、三つ書いておく。

一つ目。キャラの喋りが嘘くさい。

極端に善人になってしまう場面があった。読み返して気持ち悪かった。

短気な人の、機嫌がいいときの妙な善人感。ああいうものが出てしまう。書いている本人は自然に書いているつもりなので、後で読むまで気づかない。

二つ目。説明が直接的すぎる。

これに気づいたのは、書き方の本を実際に買ってからだった。言われるまで分からなかった。

三つ目。女性キャラの言葉遣いが古い。

昔書いていた小説もどきの影響で、極端にお姉言葉になる癖がついていた。ラノベにもお姉言葉のキャラはいるが、自分のは少し古い感じがした。

これは自分だけの問題だと思う。だが、過去に書いていたものの癖が、こんな形で残るとは思っていなかった。

ギャグが古いと言われないかも、正直不安だ。


今読んでいるもの

最近読んでいるものを書いておく。

ラノベより一般文芸派で、朝井リョウ氏が好きだ。

あとは、アニメでシュヴァルツェスマーケンを観て以来、思わず原作を買ってしまった。本当は電子の方がいいのだろうが、紙で買った。

グレーテルが本当に良い。

そのまま作家買いに走って、艦これと鋼鉄のアナバシスも買った。

こういう買い方をしていると、読書というより追いかけている感じになる。

まとめ

面白い話を書く上で、小説を読むべきだとは思わない。話の種は、生きていれば勝手に溜まる。

だが、それを小説にするなら読んだ方がいい。

種があっても、器がなければ載らない。

自分は今、器を作っている途中だと思っている。


余談。公募用の作品が書き終わって以来、暇になって記事ばかり書いているな。そろそろ、作品の方へ移らなくては……。

さて、次はノベルゲーを作ります。公募用の作品とそん色変わりない出来の物が出来るはず(たぶん)

今度はちゃんと組んでから作るから、前回みたく全部書き直すなんてことにはならないよ、ね?

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