EOS R8 Mark IIのセンサー問題とキヤノンの姿勢 Ver. 1.11

2026年9月17日追記:このカメラはビギナーしか選ばない機種とは言え、わざわざ時代遅れなSDカードのみの対応。上位機種と同じCFexpressカードに統一してくれていれば少しはキヤノンを見直したのですが。バッファはRAWで73枚撮影可能との事ですので秒間40枚で連写した時には最高速度のUHS-II V90の超高額SDカードを使用しても約2秒かけてバッファフルまで撮影したら書き込みに最高の条件でもおよそ10秒程度かかるはずです。V60やV30のカードを使用した場合には非現実的な書き込み速度になると思われます。たぶんこの辺りの事を理解できない、あるいは使用しないユーザーが対象と思われますが、それでもなぜ秒間40枚連写を搭載するならCFexpress対応にしなかったのかとキヤノンに問いたい。これから写真を始めるビギナーにはこれを選ぶ事を僕は薦めません。

このカメラは多くのビギナーやハイアマからすればバッテリーの弱点以外には非常に魅力的な存在となるでしょう。

カタログスペックだけなら

しかしカメラは使用してからしか分からない事がたくさんあります。

YouTuberのレビューを見ても肝心な事は言っていません。
言うような人は姿を消します。当然です。例外などありません。

このカメラを仕事用として選択するプロはほとんどいないでしょう。

高速連写必須な人にはEOS R1やR5 Mark IIがありますし、R6 Mark IIやIIIもあるのですから。(だからと言ってキヤノンのセンサー問題が解消するわけではありませんが

それでもさらに防塵防滴にしてカタログスペックを上げてきた意図を考えてみると、ビギナークラスの需要を表面だけ全て満たした商品開発だったのでしょう。

見える所の弱点はバッテリーのみですから、複数のバッテリーを常に持ったり、USB給電可能ならそれでカバーもできようとアマチュアなら考えます。

ところが、実際にはこのクラスのカメラにはこのクラスならではの見えにくい所で差別化がきちんと図られています。

詳細は僕の過去no+eにもありますが、最も大きな問題はセンサーです。
センサーはカメラの最も基本的なパーツであり、そのカメラの性格を決める最重要パーツです。

細々とした使い勝手の部分でもきちんと上位機とは差別化が図られているのですが、端的に言えばこのセンサーが最も重要です。

特にサブ機として考えているプロの人は注意が必要です。

一つには高速連写機の性格を持たせているカメラの画素数は大体がフルサイズ機では2000万画素代です。通常の写真ならこれだけの画素数があれば画素数的には十分満足できます。具体的に言えばA1サイズのプリントでも問題無いでしょう。

ミラーレス一眼は一般的に動画での使用をレフ一機より意識して作られているのでモアレ対策は必須とされています。その場合、フルサイズ2000万画素クラスの画素密度ではローパスフィルターが必須です。

このローパスフィルターは大雑把に言えばすりガラスのようなもので画像のシャープネスを落としてモアレを防ぐ仕組みになっています。

せっかく良いレンズを使用しても性能を落としてしまうものです。

これは何もキヤノンだけの問題ではなく僕が使用しているα9 IIIでも同様です。ですからシャープネスが欲しい人は特殊な高級ローパスフィルターを使用しているとキヤノン自らが宣伝しているEOS R1となるのです。

因みにキヤノン機はR5, R5 Mark IIの高画素機でもローパスフィルター搭載です。R1はこのデメリットを解消する為にわざわざ高級なローパスフィルターの使用を強調しています。

それは逆に言えば、その他のキヤノン機はローパスフィルターの弊害を受けていると言う事になるのです。

そしてもう一つ、キヤノン機には大きな問題がセンサーに潜んでいます。
ここが「写真」としての本質を問われる部分なのが致命的です。
「ローリングシャッター歪問題」です。

ソニーはこの歪の問題を速い幕速とグローバルシャッターでキヤノンを突き放しています。

キヤノン機は速くなったとされるR1やR5 Mark IIのセンサーでさえソニーに置いていかれている事が明白である以上、その他の部分で頑張らなければ生き残れません。ソニーと同じセンサーメーカーであるのに、この部分で明らかな遅れをとってしまっているのです。

センサーとミラーレス化の遅れについてはキヤノンは早い時期から指摘されていましたが、首脳陣はそれまでの人気と政府の円安放置からの海外での利益にかまけてか、のんびりとしたスピードでミラーレス化が進行しました。

その結果、シェアは逆転され、センサー性能でも致命的な遅れを解消できずに今に至っています。

色味の良さやプロ機の完璧な使い勝手でなんとか人気を保っていますが、もう限界まで来ているように感じます。そしてこの「ローリングシャッター歪」は写真の「真」が問われる大きな問題である事に大衆が気付いた時にキャノン帝国は崩壊する可能性さえあると考えられます。

大袈裟ではなく、僕はその証拠を保持しています。僕はかつてEOS R6 Mark IIのユーザーでした。それだけでなくキヤノンファンでした。

それでも動きモノが撮影対象の僕の画像には信じ難いあってはならないノイズが大量に発生していたのです。これは動きのない被写体や移動速度が遅い被写体では問題に気付かない類のものです。それでも光の状態などを揃えれば確実に再現できる類の欠陥です。

僕はこれをキヤノンに伝え、ファームアップ等での対応を求めましたが、改善もせず、短期間で同じような新製品、R8やR6 Mark IIIを出すと言う信じ難い対応をしたのでキヤノンを見限りました。

そしてその問題画像を世に出すかどうか迷いました。いつでも出せる用意はありますが、その責任を果たすより、キヤノンを諦める道を選択しました。

欠陥画像を世に出せばそれなりの責任が生じるでしょう。ですから画像を出さなくても警告をする道を選んだのです。

数は少ないですがこの欠陥を正直にレビューする伊達氏のような評論家も存在しています。

どのような現象かと言いますと、高速で移動する被写体を逆光など背景が明るい状態で撮ると被写体のエッジのピクセルが線状に長く流れるのが顕著に確認できるのです。実際には全てのピクセルが流れているのですから画像の解像が悪くなりますし、本来無いものが写る訳です。これは写真としては看過できない問題です。

この事をキヤノン伝えても無視するのです。無視するしかないからです。
単に歪みによる変形ならソフト的な修正は可能ですが、問題はそれほど単純ではなかったからです。これはセンサー由来の問題なのですから。

だったらなぜこのようなセンサーを使用するカメラに秒間40枚の連写性能を持たせたのでしょうか。当然動きモノを撮る写真家は選択候補とするでしょう。バッテリーやローパスフィルターの問題さえ我慢すればEOS R1に匹敵する写真が撮れるのではないかと期待もするでしょう。

キヤノンさん、僕が伝えた苦情には対処せず、矢継ぎ早のモデルチェンジでお茶を濁すのですか?ニコンのように苦しい立場なら誠実なフォームアップでのユーザーを確保の方向に行けませんか?

このようなカメラを発売して、またキヤノンファンを残念な思いにさせるのですか?

このクラスを買う人はそんな心配は無用と高を括りますか?

それともEOS R8 Mark IIではあの問題が解消されているのですか?


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