武田邦彦『偽善エコロジー「環境生活」が地球を破壊する』佐々木広治の読書随想
武田邦彦『偽善エコロジー「環境生活」が地球を破壊する』。
「これまで続けてきた「ウソの環境生活」をこの辺でやめよう、これからは後ろめたさのない生活、表面上は離境にいいといっているが、実は自分が得すればいいのだという「環境」から、本当に日本の将来のため、子孫のためになる「環境」に切り替える時期ではないか」。まえがきにあるこの箇所が、本著の肝となっている。
レジ袋を使わないことで、逆に石油の消費量が増える。
割り箸を使わずマイ箸を使うことで、無意味な紙のリサイクルが森林破壊につながる。
温暖化はCO2削減努力で防げない。
「ストップ温暖化」とは「ストップ台風」というのと同じ。
エアコン28℃設定で温暖化防止にはならない。エアコンの温度設定を控えても電気代が下がるだけ。
温暖化で海水面は上がらない。
ダイオキシンで健康障害が起こる可能性は99%ない。被害報告も0。
狂牛病にかかった牛の肉を食べて、狂牛病にかかった人はいない。
生ゴミの堆肥が畑の栄養になる、というのは大間違い。
古紙のリサイクルは、すればするほど森林が荒廃する。
牛乳パックのリサイクルは無意味。
ペットボトルのリサイクルはよろしくない。
食品トレイ(容器プラスチック)はリサイクル不可。
等々。二十年以上前のものではあるが、はたして古びた内容であろうか。常識となり、改善されているのだろうか。残念ながら然らず、というのが現状であり、私自身知らぬことばかりであった。そして著者が言いたいことは、まえがきにもあるが、生き方、生きる姿勢についてなのだろうと思う。例えば、だれか偉い人もしくは機関が言うからだとか、みながやっているからと、無思考無批判に唯々諾々と従ったり言いなりになったりしていないだろうか。こういう一問題からも、すべてにつうじるものが炙りだされてくる、誤魔化しようなく。
