「ドパガキ」という言葉がある。
「ドーパミン中毒のガキ」という意味らしい。
口に出すと、すごく言いにくい。
古いが「きゃりーぱみゅぱみゅ」並みに言いにくい。
それでも浸透するんだな。
こういうスラング的なものは、語呂がいいことが大事だと思っていたが、そうでもないらしい。
まあ、キタナイ言葉だ。
小学生の息子が「ドパガキ」なんて言っていたら、間違いなくお母さんに、
「そういうこと言うの、やめなさい」
と言われるだろう。
その前に「ドパガキ」をやめさせた方がいいような気もするが。
そもそもこの言葉、誰が誰に向けて言っているのだろう。
パッと見ると、大人が子供に言っているように見える。
でも、そんなことはないだろう。
大人が、
「このドパガキが!」
と言っている姿は、さすがに想像しづらい。
そんな大人がいたら、そっちの方がヤバめだ。
たぶん、ガキがガキに向けて言っている。
そしてこの場合の「ガキ」は、子供ってことではないだろう。
まあ、若者の範疇ではあると思うが、どちらかというと、ただの蔑称だ。
「この野郎」の「野郎」に近い。
自分が自分たちに向けているニュアンスもある。
ほとんど自虐的だ。
刺激を追っかけて、手近なコンテンツにハマる。
ということだとすると、別にガキに限ったことではない。
ショート動画のループから抜け出せなくなるのは、別にガキの特権ではない。
歳を取ると、どんどんせっかちになる。
根気がなくなり、長いものを観ていられなくなる。
つまらないと、すぐイラっとする。
時間のあるお年寄りの方が、ハマりやすい気もする。
そっちの方が、根が深いとすら思う。
もともと、ギャンブルにハマるおじさんというのは、時代の流行りなんかに関係なく、延々と存在する。
あれこそ「ミスタードーパミン」だろう。
ドパオジというか、ドパジジというか。
ひょっとすると、そもそも逆なのかもしれない。
ドパジジは当たり前にいる。
それがガキにまで広がっているということなのか。
そう考えると、確かにヤバい時代だなと思う。
今回、タイトルを「ドパジジ」にしてみた。
訳のわからないカタカナ四文字って、なんかいい。
昔、ウルトラQでガラモンが出てくる回に、「ガラダマ」というタイトルがあった。
意味がわからないのに、なぜか引っかかる。
濁音がいい仕事をしている。
そういえば、
「ドーパミン中毒」と
「バーミヤン中華」は似ている。
特に意味はない。
なんか、瞬間的な面白さだけだ。
やっぱり結論を急いでいる。
わたしも立派なドパジジである。
