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「結婚すれば幸せになれる」という幻想

どーも、西村です。

休日の午後、駅前のカフェで流れるBGMに耳を澄ませながら、ふと視線を落とした先に、幸せそうな夫婦が座っていました。

お揃いのマグカップを手に笑い合う姿は、絵に描いたような“理想の夫婦”。

そんな光景を見てしまうと、「ああ、やっぱり結婚っていいものなんだろうな」と思ってしまいそうになります。
  

しかし、私は知っています。

結婚した人すべてが、幸せになっているわけではないことを。
  

実際に、

「離婚したいけどどうしたらいいか?」
「離婚するために、経済的な自立をしたいからビジネスを始めたい」

といった相談も何度も受けたことがあります。
  

というワケで今回は、「結婚すれば幸せになれる」という幻想をぶち壊していきたいと思います。
  

「結婚すれば、幸せになれる」

この言葉に、どこか救われたような気持ちになったことのある人は多いのではないでしょうか。
  

仕事がつらいとき、人間関係で疲れたとき、孤独を感じるとき。

「でも、いつか結婚すれば、今のこのモヤモヤもきっと解消されるはず」

そんなふうに思って、日々を乗り越えてきた人もいるかもしれません。
  

だけど、私がこれまでに出会ってきた何人ものクライアントや知人たちの姿を見てきて、確信していることがあります。

それは、「結婚は幸せの保証書ではない」ということです。

むしろ、誤った期待を抱いたまま結婚してしまうことで、かえって心がすり減ってしまう人も少なくありません。

そしてそれは、自分を不幸にするだけでなく、相手も不幸にする結婚になってしまいます。
  

あるとき、私のクライアントの女性が、こんなふうに語ってくれました。

「結婚したら、もっと自信が持てるようになると思ってたんです。でも、結婚しても不安は消えなくて、むしろ“いい奥さん”を演じなきゃいけないプレッシャーで、どんどん自分を失っていきました」
  

彼女は、子どもの頃から“ちゃんとした人間”にならなくちゃ、という思いにずっと縛られて生きてきた人でした。

学歴もキャリアも順調だったけれど、どこかに「まだ足りない」「私は誰かに選ばれないと、価値がない」という欠乏感があった。

その欠乏感を埋める手段として、結婚を“ゴール”として求めていたのだと思います。
  

だけど、ゴールだと思っていたはずの結婚生活は、スタートでしかなかった。

日々の暮らしの中で、相手との違いに悩み、役割のプレッシャーに疲れ、自分がどんどん空っぽになっていくような感覚に陥ったそうです。
  

もちろん、結婚のすべてが悪いわけではありません。

本当に自然な流れで惹かれ合い、互いに自由でいられる関係性を築けている人たちも、たくさんいます。

ただ、問題なのは、「自分の幸せの全部を、相手に預けてしまうこと」です。

「誰かに選ばれれば、自分は価値がある」
「結婚すれば、安心できる未来が待っている」
「結婚という形を手に入れれば、周囲にも認められる」

そんな幻想を抱えたまま結婚をすると、その土台の脆さが、いずれ自分を苦しめることになります。
  

人は、不安や寂しさから行動を選ぶと、たいていその選択に依存が生まれます。

それは、心理学でいう「外的動機づけ」の典型です。

「寂しさをなくすために誰かと一緒にいる」
「安心を得たいから結婚する」

それは、表面的には“前向きな選択”に見えるけれど、その根底にあるのは「不安」です。
  

そして、不安から始まった関係性は、やがて相手を縛るようになります。

「もっと私を安心させて」
「もっとちゃんとしてよ」
「こんなはずじゃなかった」

そんなふうに、“自分の幸せ”を相手にゆだねてしまうことで、パートナーシップはどんどん重たくなっていくのです。
  

では、どうすればいいのでしょうか。

それは、

『結婚に過剰な期待を抱かないこと』

です。

もっと言えば、結婚に限らず、何かを“手に入れれば幸せになれる”という考え方そのものを、少し手放してみることです。
  

本当の幸せとは、何かを持っていることや、誰かと一緒にいることではなく、「誰といても、何も持っていなくても、心の奥に静かに灯るもの」がある状態だと思うのです。

それは、「ちゃんと生きてるなあ」と思える感覚。

「今日も、自分で自分を選べたな」と思える瞬間。
  

ある50代の男性クライアントが、ふとこんなことを話してくれたことがあります。

「昔は、家族を持たなきゃ一人前じゃないと思ってた。だけど今は、ひとりでいる時間もすごく満たされてる。結婚しなかったことを後悔していないし、むしろ“本当にやりたかったこと”に向き合えてる今が、一番幸せです」

結婚をしていないからこそできる選択もあるし、パートナーがいないからこそ、自分の内面と深く繋がれることもある。

逆に、結婚したからといって、人生の満足度が自動的に上がるわけではありません。
  

「結婚しなきゃいけない」という思い込みも、「結婚すれば幸せになれる」という幻想も、すべて手放したとき。

人は初めて、“本当の意味での自分の人生”を生き始められるのだと思います。
  

もし、あなたが今、結婚について悩んでいたとしても。

もしかすると、それは「結婚をしたい」という気持ちよりも、「今の孤独をなんとかしたい」「世間から認められたい」「将来が不安」という気持ちのほうが強いのかもしれません。

そしてその気持ちを、「結婚」という形で埋めようとしているだけかもしれません。
  

だとしたら。

今の自分のままで、その不安や寂しさをまるごと抱きしめることから、始めてみてほしいのです。

あなたは、誰かに選ばれなくても、もうすでに「いるだけで大丈夫」な存在です。

誰かに愛されることで、やっと価値が生まれるわけではありません。

価値は、ずっとあなたの中にあり続けているのです。
  

“幸せになるために結婚する”のではなく。

“幸せな自分として、結婚という選択をするかどうかを決める”こと。

それが、幸せな結婚をするコツです。

その順番さえ間違えなければ、あなたの人生は、どんな形でもちゃんと満ちていくと思うのです。
  

それでは、今回はこの辺で。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

  

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