音楽イベント「ライブナタリー “group_inou × ピーナッツくん × PAS TASTA”」を語りたい
2025/03/19 @Zepp Sinjuku ライブナタリー “group_inou × ピーナッツくん × PAS TASTA” のライブレポです。
※本記事では「ミックス」という語はポストプロダクション的な意味で用い、DJミックスは「つなぎ」という言葉で表します。
出演者の紹介
ピーナッツくん
強烈なキャラクターのVtuberである傍ら、そのキャラクター性をそのままにドリームポップやハイパーポップから、ロック、トラップ、ハウス、テクノを取り入れたサウンドで活躍するラッパー。
↓好きな動画
PAS TASTA
”『PAS TASTA』は hirihiri 、Kabanagu 、phritz 、quoree 、Amane Uyama 、yuigot の6人が音楽をする企画です。"
それぞれ、アニメコア、音MAD、ハイパー、ロック、テクノ、フューチャーベース、ボカロベース、kawaii(解像度低かったらスマソ)など多方面で活躍するDJ・トラックメーカー集団。最近はバンドセットでのライブも行った。
↓推し
Kabanagu
group_inou
"group_inou(グループイノウ)は、2003年に結成された音楽ユニットである。自身のレーベルGALを軸に活動している。自主企画"PR"を定期的に開催。主にエレクトロ・ヒップホップ関連の曲を発表している。"
"2016年内で活動を休止したが、2023年11月26日、告知無しで突如、新曲である 『HAPPENING』を配信リリースしたのち、2024年1月1日にミニアルバム『HAPPY』を配信リリースした。"
シュールで奇想天外な歌詞、情熱的なライブパフォーマンス、Korgのシーケンサー、『ELECTRIBE』を使用したアナログベースのトラックが特徴で、カルト的な人気を誇る。
ピーナッツくん、PAS TASTAと比べるとひと回り先輩のアーティストである。
↓好きな曲(MV)
簡単にライブレポ
ピーナッツくん
初見
思ってた1000倍ラップ上手い。
アイドル感もあって、ピーナッツくんとうりゃおい出来て嬉しかった。
やっぱりMCでやらかして曲順変えてた笑
登場時と『KidsRoomMan』で泣いた。
原音、エフェクト音、同期コーラス音のミックスバランスが良くて、しっかり生でラップしているように聴こえる。
良いオートチューンって良いな。
客演の嚩ᴴᴬᴷᵁさんもラップ上手いのに原音が控えめでちょっと勿体なかった。
『Gordon Kill the Thomas』はみんなでめっちゃ踊った。
サイケなVJがかっこいい。
フロアの熱量が3組の中で1番高かった。
— たか (@bourbon_0313) March 20, 2025
2024年のPOP YOURSでのアクトも話題になった人気曲『Squeeze』
PAS TASTA
いつも通り、多ジャンルの DJと自身の曲を織り交ぜ、たまにウ山あまねがフロントに立って歌うセット。
↓良かった曲
『byun G』で誰かラップしてた?誰?
トリプルファイヤー『面白いパーティー』が流れたのは驚いたが、ナンセンスな歌詞という共通点から、バンド版group_inouみたいな見方をすると納得のいく選曲。同バンドが好きなimaiへの目配せもあるだろう。
トリプルファイヤー......!!! pic.twitter.com/e1oxsy7YA6
— たか (@bourbon_0313) March 20, 2025
『面白いパーティー』から『B.B.M.(feat.ピノキオピー)』へのつなぎ
頭ノリとバックビートの曲のつなぎや、その2要素のトラックを混在させたミックスも臆さない挑戦的な姿勢が見えた。
つなぎをする時に生のボーカルを乗せながらリアルタイムで加工して使ってた。
ピーナッツくんとgroup_inouそれぞれの要素を入れ、演者の音楽観と世界観を引き立たせながら繋ぐというDJとしての役割を果たしつつ、自身のアイデンティティもしっかり見せる素晴らしいステージ。
group_inou
初見
真打ち登場
group_inou休止前の実機シークエンサーによるごりごり頭ノリのビートの曲から始まり、休止中にimaiが個人の活動を通して解放したデジタル的な手法が見られる近年の曲も使って展開していくセットリスト。活動再開後、ビートとサウンドのバリエーションが広がり新たな進化を見せたgroup_inou、現代のシーンにも適応しているように見えて嬉しいよ。
uri gagarnは追っていなかったです。すみません。でもcpのフロウの固さ(フロウをキープできるって意味)と、不安げな呟きから突き抜けるシャウトまで幅のあるエモーショナルな表現が良い。
1曲か2曲おきにある客に語りかけてくるようなMCでは、休止前の時代のバンドマン感が滲み出ている。お2人とも話が面白くてとても親近感が湧く一方で、全曲ミックスされたDJ的なセットも見てみたい気持ちがある。
ホールリバーブがかかったボーカルや、グレー・ピンク的なノイズを使ったアンビエントサウンドにハイテンポのドラムンベース的なビートを乗せたミックスの『KNIFE』がめっちゃ良かった。シンセ的なアンビエント感はイノウに元々ある要素だし、最近アンビエントが勢いを見せているのでこういう路線めっちゃいいと思う。霧の中で、遠くにあって少しぼんやりしたキックの輪郭を見つけて踊る感じ。
かっこいい pic.twitter.com/fx7yrw6kDM
— たか (@bourbon_0313) March 20, 2025
Nia Archives『Baianá』のサンプリング?
inou新曲『Baianá』のサンプリング? pic.twitter.com/nYJ5cLT9nV
— たか (@bourbon_0313) March 20, 2025
つなぎをする時に生のボーカルを乗せながらリアルタイムで加工して使ってた(これ流行ってる?)。

イベントまとめ
各アーティストの関係性
ピーナッツくん×PAS TASTA
各国のビートが世界中で同時に流れる現代クラブシーンの中、同世代で活躍している2組のアーティスト。特にハイパーポップ的な親和性が高く、共作の『peanut phenomenon』は広く人気を得ている。当日は無論この曲を持ってピーナッツくんとPAS TASTAのステージの転換が行われたのだが、最高潮のボルテージで迎えられたように思う。

PAS TASTA×group_inou
休止前、MCとDJのユニットでありながらMCに負けない実機特有のキャラクター性の強いトラックを武器に、クラブシーンで独自のポジションを築いてきたgroup_inou。このアーティストがDJやトラックメーカーにスポットを当てる文化の一端を担ってきたと言っても良いだろう。
PAS TASTAはそんな土壌の中で生まれたユニットで、多くのクラブ系ジャンルを横断する活躍をしており、現代日本クラブシーンの中心点だと思っている。
そして、かつて自身が影響を与えたPAS TASTAがレペゼンする現代クラブシーンの中でgroup_inouは復活する!これがゲキアツ☆
転換中は恐らく、PAS TASTA終了→無音→ミキサーからのSE→無音→サウンドチェック兼ライブセットからのSE→無音→ミキサーからのSE→group_inou開始の順番のはず、、(つなぎはフェード)。
PCDJのセットから実機を使ったセットへの転換だったけど上手くやったと思うけど、照明が一旦明るくなっちゃったから「今何の時間?」感が出ちゃってた。しかし転換しなきゃだから照明落とせないか~。何かいい方法があると思う。

group_inou×ピーナッツくん
イルカくんに依拠する偶像崇拝的なポップ性を受け継いだのがピーナッツくん。group_inouの代表曲『THERAPY』にて、イルカくんとピーナッツくんの2ショットが見れたのは本当に夢のようだった。
なんか投げてて草 pic.twitter.com/koKlW99wYC
— たか (@bourbon_0313) March 20, 2025
つまりこういうこと
group_inouの背中を見て育ったピーナッツくんとPAS TASTA。
↓
現代クラブシーンの最前線を走る。
↓
group_inou復活
↓
PAS TASTAの多種的な音楽性によってgroup_inouとピーナッツくんが今の時代で接続される!
これって、、、限定グッズのデザインで示唆されてるじゃーん!!(imai氏のポストから拾った画像)

エモい……
以上、「ライブナタリー “group_inou × ピーナッツくん × PAS TASTA”」の感想でした。
