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「石蕗の花」上演/大阪

獄窓は皆閉ざされて音もなく

 10/5(日)茨木で狭山事件の一人芝居「 石蕗(つわぶき)の花」を見ました。演者が一人。フルートとギターの演奏も一人。効果音も一人。それで70分。じっくり見せてもらいました。岩崎さんの演じたのは獄中の一雄さんと仮出獄の一雄さんです。


 私の知らないエピソードもあって、無茶ぶりの質問がまわってきたので、そのことを訊いてしまいました。「ほかの死刑囚が文鳥を飼っていたとして、一雄さんは本当にゴキブリを飼ってたの?」ちょっと恥ずかしい。もう一人質問されたかたは「〈看守さん〉が文字を教えたというのは、どこまでか」というものでした。まるで一雄さんに質問していたよう。それぐらい主演の岩崎さんはなりきってたんだと思います。

 一雄さんは「〈看守さん〉がマンツーマンで教えてくれた」と講演でよく話されていました。いつからか〈看守さん〉のつれあいさんが一雄さんに差し入れしてくれていたことも付けくわわり、しまいには〈看守さん〉の娘さんの結婚式に一雄さんが呼ばれたエピソードも。

 みんなが無実を信じていなければ、そんなことをできるはずがありません。裁判は客観的な科学的根拠にもとづくべきですが、みなが信用していた一雄さんを知ってもらうのも大事なことだと思います。そういう意味で「私たちはずっと一雄さんを応援してきた。再審無罪まで応援する」というメッセージを発しているこの芝居自体、貴重なものではないでしょうか。

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