推し活で鍛えた情報収集力は仕事でも役立つ
1.推し活は問題だらけである
人生生きていれば、いつだって初めてに出会う。
例えばチケット取り、抽選申込、遠征のためのホテルや交通手段の確保。今でこそオタクとして当たり前にやっていることだが、10数年前の私にも初めての時があった。
学校では教えてくれないことを知るには、情報収集が必要不可欠である。
推し活は楽しい趣味のように見える。
しかし実際は問題解決の連続だ。
チケットをどう取るのか。どう休みを取るのか。どう遠征費を捻出するのか。どう現場を掛け持ちするのか。
オタクは毎回何かしらの課題を解決している。
そしてそれは仕事も同じだ。学生として守られていた、ある程度の失敗が許されていた時から、会社員としての立場になった途端世界が一変し、初めてのことだらけになる。
先輩・上司と呼ばれる人に教えてもらうこともあるが、大半は自分でどうにかしていくしかない。
私はそれらをすべて「オタクの人格である私はどう対応するか」と置き換えた。
自分の中でオタクであることを都合よく使ったのである。
2.私は仕事もオタクの人格で乗り切ってきた
オタクである以上、その初めてを乗り越えなければ「推しに出会えない」からだ。
声優、舞台俳優、スタエン(旧ジャニーズ)、AKB48、ディズニーのダンサー・演奏家。
私の推しは基本的に人間であるため、その人間の現物をこの目で見るには、とにかく調べて行動するしかないのだ。
そして、その思考を仕事にも当てはめる。
できない理由を並べてる暇はない。
常に金は必要だ。現場はまってくれないんだ。
そのためには目の前の初めての仕事を倒さないといけないのだ。
3.オタクが最初にやるのは情報収集
オタクごとならできるのに、仕事になるとできない。
そんなことは絶対にない。
という私の脳筋脳みそは、オタクごとで培ったように、まず「ひたすら情報収集する」という行動にでる。
ここ数年は生成AIの発展により調べ物もだいぶ簡単になってるが、私が若い頃はとにかく検索エンジンに単語を突っ込み、自分の悩み事への回答に近い言葉が出てくるまで検索し、出てきたことを試す。
ただそれを繰り返して、あとはトライアンドエラーだ。
最初からうまくやれるなんてありえない。最初からうまくやろうとなんて思ってない。そこにプライドはない。
オタクごとだって、最初からうまくなんて出来なかったから、出来ないことが当たり前なのだ。
でも、推しに会うために出来ることを増やした。
それなら、推しに会うためにやってる仕事だって出来ることを増やせるはずだ。
ただ、そんな単純な話としてここまでやってきたのだ。
4.問題解決の第一歩は「分解」
推しに会うためにはまず情報が必要だ。
検索する。 SNSを見る。 公式サイトを見る。 過去事例を調べる。
仕事も同じだった。
分からないなら調べる。
まずは情報を集める。
ここまでは、オタクではない方も同じだろう。
しかし、私はこうおもう。
実際にはオタクがやっているのは問題解決である。
例えば
「チケットが取れない」
という問題があったとする。
でも本当にそうだろうか。
• 抽選情報を知らないのか
• 先行販売を知らないのか
• 申込条件を満たしていないのか
• 日程調整ができていないのか
分解すると、実際の問題が見えてくる。
仕事でも同じだ。
「分からない」を「何が分からないのか」に分解する。
オタクは日常的にこれを繰り返しているのだ。
私はオタク人格として、とにかく考察が好きだ。
考察するときは、気になるシーンや発言を細かく分解する。
そして「なぜ気になるのか」「なぜ違和感があるのか」を分解して、自分の言葉にしていく。
検索するときも、誰かに聞くときも、まず言語化が必要になる。
それを仕事でも同じように行う。
当たり前のように感じるが、実は意外にもこれができない人は多い。
感覚で生きてるわけではないのだが、分析力が弱かったり、言葉を知らなくて置き換えができない人は一定数いる。
私も別に得意なわけではない。
どちらかというと感覚で生きてる側の人間だが、こと「情報収集」ということに対して、慣れがあるから出来るケースが多いというだけだ。
では、その慣れはどこから来ているのか。
そう、「オタ活」「推し活」なのである。
調べる。
やる。
失敗する。
また調べる。
またやる。
この繰り返しだ。
実は推し活も仕事もあまり変わらないことに意外と気付いてない人は多い。
私もこのカラクリに気付いたのは20代後半の頃だったとおもう。
今の会社に転職して、慣れないことをやる毎日に泣いたこともあったが、ふと冷静になってみたとき、「オタクとしてやってることをなぜ仕事に活かせないのか?」と言った思考に切り替わった瞬間があったんだとおもう。
……覚えてないけど。
5.結論
私はずっと推し活で鍛えたのは情報収集力だと思っていた。
でも振り返ると、それだけではなかった。
分からないことを分解して、言葉にして、調べて、試してみる。
うまくいかなければまた調べる。
推しに会うために当たり前のようにやってきたことは、つまり問題解決そのものだった。
推し活は人生の役に立つ。
そう言うと少し大げさに聞こえるかもしれない。
でも少なくとも私は、推しに会いたい一心で身につけた力に何度も仕事で助けられてきた。
推しに会うために鍛えてきた力は、思った以上に仕事でも役に立っている。
